腐敗

「今日のお父さんのお昼ご飯はなに?」
「カレーライス」
「カレーなんて作ってないじゃん」
「先週のカレー、悪くなるといけないから翌日にタッパーに入れて冷凍保存しておいた」
カレーライスは一人分。食べるのは私。
口に含んだ瞬間気付きます。

・・・・悪くなってるじゃねえか。
痛んだカレーを冷凍保存したのか?
いや、保存する前に毒見した時は確かに大丈夫だった筈。
・・・するとなにか?
そこから凍結に至るまでのタイムラグで痛んだのか?
問題は「この程度の痛み具合」に身体が耐えうるのかだ。
この状態は「腐ってる」というニュアンスじゃない。
「これから腐ろうとしている」入り口ぐらいの状態だ。
ここでの選択こそ本当の意味での賞味期限の見極めでは無いか?
これは賞味期限が一秒でも過ぎたもの食ったら死ぬと思ってる人間を否定して生きて来た私に対しての・・・(約5秒の思考)

「お父さん、そのカレー私にも食べさせてー」

「駄目駄目駄目!このカレーはお父さんの!」

・・・・あーあ。
言い切っちゃった。
こうなったら食べるしかないな。
それにしてもこのカレー、ルーの部分は無事だ。
なにから悪くなるんだろう?
順番は・・・・この人参は悪い!・・・いや、悪くなろうとしている。
ジャガイモは・・・無事か。
野菜によって足の速い遅いがあるな。

ん。

・・・・そういえばヨーカドーで寿司屋してた頃、弁当のクレーム来たのは筍の水煮だったな。
あの時パートの黒田さんが「筍は足が速いのよね。次に速いのが人参」って言ってた。
確かに言ってた!筍一番、人参は二番!
冷凍保存する前のあの時、私は人参の毒見を怠ってる。
カレールーだけ食べて安心している。
これは経験則を生かせない愚者の行為だ。
ああ、こんな事ならもっと真面目に黒田さんの話し聞いとけばよかった。

そんな事考えてたら完食してました。
2011.08.22:鈴ひろ@ヤマシチ:[出来事]

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