今回は、『高畠町の代表的な古墳 羽山古墳』についてお届けします。
羽山古墳は高畠町中心部の北に当たる北目羽山公園内にあり第
1号古墳と称するものです。この古墳は明治27年発見された
約1200年前の古墳時代後期の奈良時代の古墳である。
小規模ではあるが、石組が整然としていて、
発見の際は多くの副葬品を出土しています。
翡翠や瑪瑙の勾玉など5種類650個の玉類、
青銅にメッキが施された金環19個をはじめとして、
直刀、人骨、須恵器なども発見され、副葬品の少ない
本県の古墳の中では最も重要なに古墳として位置付けられています。
勾玉を首にかけた高貴な人は発見された人骨から
純粋な日本民族で関東中部で発見された人骨の骨格と
ほとんど変わりがないことから、
中央から来た支配者の一族ではないかと
推測されます。
高畠町には安久津八幡神社裏の山腹から羽山公園まで一体に
古墳群が存在します。
又町内南部には塩の森、亀岡、元和田にも分布しています。
北は大師森山にも古墳が見られます。『
文献なき時代の集落 古墳これを物語る』という言葉通り、
町内の古墳の分布からいろいろと生活の舞台が推測されます。
◆高畠の歴史 016号◆
2013.06.07:toda:[◆高畠の歴史・東北の歴史◆]
この記事へのコメントはこちら