今回は日向洞窟から発掘された文化遺物についてお届けいたします。
第一洞穴から発掘された土の上のほうから
第1層と呼ぶとすると、第1層は45センチほどで、土師器や須恵器が出土し、
時代は縄文時代の晩期、弥生時代のものと推定されます。
第2層は12センチほどでさほど数は出なく縄文早期から晩期の石器が出土しました。
この第1.2層を合わせて表土とし計57センチといたしました。
第3層は54センチほどでしたが石器や土器は発掘されず無遺物層となります。
第4層は24センチになりますが、この層から多数の文化遺物が出土しています。
隆起線文土器、押圧縄文土器、爪形,無文の各土器群とそれらに伴出する石器、
石片が大量に出土しました。
第2洞穴は、縄文前期初頭の遺物が中心に出土、
第3岩陰からは縄文晩期から弥生時代のものでした。
第4岩陰からは縄文早期の土器が発掘されています。
これらの発掘された文化遺物は何を物語るのでしょうか
調査の結果想像以上の驚くべき大発掘だったのです。
次号は、日向洞窟から出土した文化遺産の物語るものについてお届けいたします
◆高畠の歴史 007号◆
2013.04.16:toda:[◆高畠の歴史・東北の歴史◆]
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