今回は、高畠の天から与えられた自然環境のうち、農作物に最も大事な土壌についてまとめてみました。
土壌はこの地球上で食糧を生産する場として、地上の生命を支えています。
いわば社会共通資本であると言えるでしょう。
高畠の農産物を支えている地質や土壌はどうなっているのでしょうか?
第一番目のキーワードは、『高畠石』であります。高畠石は、火山性の凝灰岩で、カルシューム、マグネシューム、カリュームなどの様々なミネラルを含むだけでなく、ゼオライトが含まれていることが分かりました。ゼオライトは、多孔質なジャングルジム構造により、安定して陽イオン(ミネラル)の吸収力を維持するものです。
高畠町の地質は、東側の奥羽山脈に連なる山岳部と、西側の置賜盆地に含まれる平野部とに大別されます。蔵王火山噴出物の安山岩類が北の町境に分布するほかは、ほとんどが凝灰岩であり、山地の谷間と低地は、沖積層が分布し、地質の多くは扇状地埋設物である。扇状地を下流にする河川が氾濫原を作り、この広い平坦地は田畑として利用されています。水はけの良い山麓部は果樹栽培に適しブドウ畑に利用されています。
間違いなく『高畠石』が1つの大きなキーワードになっています。
『高畠石』を母体にして、土壌が作られていることに間違いはないですが、その他に土壌を形成する要因は何かあるのでしょうか?
次回は、高畠の土壌を形成している第2のキーワードについてお届けいたします。
◆高畠の歴史 001号◆
2013.03.31:toda:[◆高畠の歴史・東北の歴史◆]
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