1月17日(土) 社内研修で、宮城県石巻市にある製材工場「山大」を訪ねました。
石巻の海のそば。快晴でしたが、塩風が冷た~い。
樽川技建では、これまでも県産材を使用したり、おじいちゃんの山の木で家を作ったり、
近くの山の木で家をつくる取り組みを行ってきました。
けれども、その都度悩み、工夫を凝らしながら進んできたため、
なかなかしんどい取り組みだったのも事実でした。
そうした長年の試行錯誤と取引先との研究を重ね、
この2年あまりの取り組みでようやく自信をもって
「(近くの山の木で家づくり)やってます!」
と言えるのものになってきました。
その取引先が「トーモク」さんで、
今回社内研修にお邪魔したのが製材工場の「山大」さんです。
樽川技建スタッフ全員がその現場に足を運んでいなかったので、
研修の機会を設けて全員で出かけました。
「近くの山の木を使っています」と言っても、
私たちが考える条件を満たす協力企業を探し出すのは、
スピードと在庫レスを求める流通の世の中では難しいのが現状でした。
1)山林管理をきちんと担い、
2)丁寧に育てられた材料を、
3)適材適所の木採りを行い、
4)十分な乾燥技術を持ち、
5)安定した供給体制を整え、
6)施工の意見にも真剣に耳を傾ける
ここ東北の企業がそれに取り組んでくれたのが「山大」さんです。
当社の提携工場として協力いただいています。
家づくりの要となる構造材、羽柄材(下地材)を、
全て宮城を中心にした東北の杉で、対応しています。
土台にまで「杉」を使えます。
その秘訣は赤身の杉材を使用するから。腐り難くシロアリにも強いんです。
そのために樹齢50~70年の杉から木取りを行います。
丸太の径ごとに分けて保管している量も半端ではありません。
丸太を製材する機械についても日本で2台しか稼動していないもの。
余すところ無く製材され、赤身と白身が混ざるものの柾目で反りにくい部材を
間柱といった羽柄材(下地材)として利用できます。
樹皮は乾燥窯の燃料。
機械化されていればよいというものではなく、適材適所を挽きだす職人との連携が
しっかりしていて、工場内の整理整頓も行き届いているのが印象的でした。
乾燥窯から出されて仕上げ加工のために桟積みされた材料の量も見事。
もともとは輸入材の製材を手がけてきた企業が
これだけ見事に地元の杉材にシフトしてくれたのは、
地元の木で家をつくりたいという声が高まってきた証拠でもありますね。
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皆さんが家づくりをされる際にも、ぜひ、現地に足を運んでいただきたい
と考えています。現地とは石巻です!
石巻は遠いよ~というあなたには、
手っ取り早く、写真の丸太サンプルを見に来ませんか。
樽川技建事務所にてご覧になることができますよ。
もう一つ、手っ取り早く
2/21(土)に構造見学会を郡山市安積町のT邸で行います。
この現場でもしっかり使ってます。皆さんのご来場お待ちしております。
見学会情報はこちら
やまだ