写真に収めた野鳥を4コママンガと一緒に公開している
木村さんのブログ「ホッと野鳥」
http://doudesyo.blog.so-net.ne.jp/
木村さんの自然を愛する心が伝わる写真の数々。
そして、思いを4コママンガに!
野鳥の絵もなんと素敵なことでしょう。
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「住まいは生き方」・・・日々の暮らしをじっくりと観察し、
いろいろな工夫を試みてこられた木村さんに
ぴったりの言葉だと思います。
ここに木村さんから頂いた手紙の一部をご紹介します。
◎素材を活かす
フォルクスAというOMソーラーが生み出した住宅は、”木造打ちっぱなし”。
合板や集成材を多用しているので嫌う人もいますが、OMとともにあることでその素材は生かされていることを感じます。
どんな種類でも木であれば朽ちていくものと考えています。じめじめしたところでは、どんなに良い木でも朽ちていくのは早い。OMであれば、北側の部屋であろうが適度な環境を保ってくれるので木にとって居心地が良くなっているはずです。
人間も同じだと考えます。木が住めないところには人間も住めないし、木が気持ちよいところは人間も気持ちよいと直感的に思っています。
◎雨の調べ、お日様のスキンシップ
雨の音はいつも一定ではありません。屋根から響くその調べは、楽しくもあります。太陽に暖められた空気が太陽の手のように家全体を優しく包み込んでくれています。冬は特に家の中にいると、その手に抱かれていることを実感します。
◎省エネはもちろん、暖かさの次元が違う
年間通じてのエネルギー消費を考えたことがありますか。
OMの暖房は家全体を対象にしているため無駄が多いように思うかもしれませんが、そんなことはありません。
省エネとゆとりのある生活もできるのですから。
冬暖かいことは言う間でもありませんが、その暖かさの次元とでも言いますか、体感する暖かさが違うのです。今でも冬は裸足で生活していまし、脱衣所が寒くて服を脱ぐのが嫌だとかいうこともありません。外から帰ってきても暖房入れて暖まるのを待つことが無いので気が楽です。明らかに蓄熱の効果です。
◎工夫、実験してます
気を張らずに気軽に生活!という考えで工夫していること、実験がいくつかあります。
<結露対策>
結露は1Fでは少なく、2Fでは多くなります。水蒸気が2Fに昇るために多くなることと、1Fの窓にはそれぞれOMの吹き出し口があるので、送風されることで結露を防いでいるようです。
2Fを中心に結露防止の液体や保護材、自作の障子枠取付け、吸取りパッドなどを試してみました。どれも一長一短でした。
あえて効率よく結露しないようにするなら、窓ガラスと枠も全面に断熱用の保護シートをつければ良いようですが、見た目が悪くなりますね。
<外壁木材&無垢床材>
デッキを含め外にさらされている木材が見た目に汚れが激しく、どうにかならないものかと試行錯誤しました。
専用の木材保護の目的でドイツのメーカーのものを購入し年に一回塗布していましたが、完全に木目無視の塗料やニスをつけるのとは違うため、繰り返すことが肝心です。
無垢の床材も外壁木材と同じで定期的にメンテナンスをするようにすれば良かったものをそのままにしていたために、床板の色艶が薄れるような感じになってきました。生活していればそれぐらいは生じるものであるとは思っています。
<吸込み口と廊下天井を穴あけ>
私の家は階段上部に、暖気のリターン口があります。そうすると、1階の暖かい空気が2階の各部屋に伝わる前に床下に送られてしまい、1階と2階の温度差が生じてしまいました。そこで、2階の各部屋ごとにリターン口を分散して設けていただきました。
この結果、温度差は2度前後になりました。コールドドラフトも少なくなり、快適になりました。
<自作時計>
暮らしでのこだわりは、自分で出来ることは自分でやること。
そして、時計についても、自分で柱にくくり付けによる自作時計を制作しました。
中央に太陽、秒針に月、短針に丸形星、長針に星形星それぞれ色分けし形作ってあります。
周囲の円は木の廃材をそのまま使っています。建ててすぐ作ったものですが、今でも重宝しています。
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□郡山市 1998年12月新築 木造2階建て
□設計 樽川技建
□延床面積 延床124.62m2(37.62坪)
□おもな仕上げ 屋根 ガルバリュウム鋼板
外壁 サイディング張り
内部(壁) 合板張り
内部(床) 無垢板張り
天井 無垢板張り・合板張り
■A-Style施工例ページもご覧下さい。>> 制作中です
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皆さんも、家づくり・暮らしを思う存分楽しんでください。
樽川技建のテーマは
”応援します 暮らしを愉しむ家づくり”
”庭と畑と木の家” です!
その後の暮らしNo.04 自分でできることは自分でやってみる
その後の暮らしNo.03 ワイワイガヤガヤ大好き家族
家族団欒のおにぎりテーブル
小林さんの住まいは親世帯、子世帯の2世帯住宅ですが、いつも決まって家族全員が集まっているところがあります。
それが "おにぎりテーブル"。誰ともなしに、おにぎり型をした杉テーブルをそう呼ぶようになったそうです。
丸窓のある吹き抜けを見上げるように顔を広げる"おにぎりテーブル"は愛嬌たっぷりの表情を見せてくれています。
このテーブルを囲んで、お父さんの明るくユーモアたっぷりの話に家族の笑い声が堪えません。
ワイワイガヤガヤ大好き家族の長といった感じです。
テーブルまわりと隣の和室は子供たちの格好の遊び場ともなっています。
三輪車と歩行器がイス・テーブルを縫うようにして走り回っていました。
小林さん家族の暮らしは、この"おにぎりテーブル"中心に広がっています。
お父さんの金魚(ランチュウ)と観葉植物は、リビングつながりの日当たりのよいところ、季節がよくなるとデッキもそのエリアを広げます。
ウィスキー樽に溜まった雨水を庭木に撒くのもお父さん、家庭菜園を楽しむのはお母さん、器用さを発揮して建物のメンテナンスもこなしています。
"おにぎりテーブル"まわりのインテリアは若夫婦の担当。
ワイワイガヤガヤ大好き講じてニッチ壁やいたるところに飾られた雑貨は、室内をかわいらしく演出しています。
"おにぎりテーブル"のあるリビングは、吹き抜けに面した丸窓から暖かな陽射しがたっぷりと入り込み、
高窓からは安達太良山や近くの梅林を望む気持ちよい場所でもあります。
小林さん一家と一緒におにぎりテーブルを囲むと時間のたつのを忘れてしまう気持ちよさが、このリビングにはあるんです。そのあたりを設計者の遠藤さん(TAKA建築設計室)は計算づくだったのでしょう。
暮らし始めてからも、樽川技建の完成内覧会には家族全員で顔を出してくださり、思い出話で盛り上がります。
臨月で挑まれた上棟式の次の日に元気な子を出産!は、よく思い出すエピソード。
「プラン中も、工事中も本当にいろいろ意見を出し合って、いろんなものを見て、楽しいことばかりでしたね。
住んでみてその良さを実感します」と"おにぎりテーブル"での談笑は続きました。
「1年目は寒く感じたなぁ~。カーテンがつき、家が乾いてきて・・・2年・3年目と家族も増え、さらに今年は太陽に恵まれ、本当に暖かく住み心地サイコーです。」
とは、率直な感想。そして、これからの家づくりを考えている方へのメッセージをいただきました。
「自分たちにしかできない、自分たちらしい家づくりをしてください。そのためには、言いたいことが言える設計士さん・工務店さんとの出会いが全てですね。」
「家とともに子供が成長し、我が家は彼女たちのお城になっています。ますますワイワイガヤガヤです。お近くへお越しの際はお立ち寄りください。建物探訪歓迎です(ご希望により先着順で金魚(ランチュウ)のお持ち帰り可です)。」
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□本宮市 2003年12月 新築 木造2階建て
□設計 遠藤隆吉/TAKA建築設計室
□延床面積 192.24m2(58.0坪)
□おもな仕上げ 屋根 ガルバリウム鋼板
外壁 無垢板張り+ガルバリウム鋼板
内部(壁) ボワール吹付け塗り・無垢板張り
内部(床) 無垢板張り(杉40mm)・コルク貼り・クッション貼り
天井 ボワール吹付け塗り□K邸 本宮市 2004年完成 木造2階建て
■A-Style施工例ページもご覧下さい。>> A-style 本宮市/K邸
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皆さんも、家づくり・暮らしを思う存分楽しんでください。
樽川技建のテーマは
”応援します 暮らしを愉しむ家づくり”
”庭と畑と木の家” です!
その後の暮らしNo.02 豊かなご近所づきあいで 伸び伸び子育て
豊かなご近所づきあい 伸び伸び子育ての楽しい家
某ハウスメーカーで家づくりの相談をしていた頃、土地探しで立ち寄った諏訪野団地。
そこに佇む個性的な家に魅せられ、「どちらで建てられたのですか?」と尋ねたそうです。
それがきっかけで、お隣の土地を購入し、隣人となりました。
そのお隣さんとはまるで家族のような関係。
「子どもの面倒も見てもらったり、織物やパッチワークなどを教えてもらったり、
庭木や薪ストーブの相談にのってもらったりと、本当にお世話になりっぱなしなんです。
子どもが小さいとこういう関係ってありがたいです。」とは菅野さんの感想です。
もともとこの団地は、緑や景観を大切にし、コミュニティづくりを意識したつくりになっています。
菅野さんのご近所づきあいの豊かさは団地の特徴も加わっているかもしれません。
「私たちの隣に空き地があるので、誰かいい人に来てもらえないかな?」
と菅野さんは隣人を楽しみにされていました。(※(※取材したときは空き地で下が、現在は家が建ちました)
菅野さんの家に始めて遊びに来た友人たちは、
皆ビックリするのだとか。
「平屋だと思ってたら2階があるの?」
「不思議なトイレ」
「薪ストーブってこんなに暖かいんだ」
「気持ちいいデッキね」
建築家の佐藤氏が最初に提案されたプランに”一目ぼれ”し、殆どそのままカタチになった家です。室内の区切りは殆ど見当たりません。外のデッキもまるでリビングの続きのようだったり、台所やトイレもどこからでも行き来できます。
訪ねたこの日も、子どもたちは元気なあいさつで迎えてくれ、秘密の場所をこっそり教えてくれたり、近所の子どもたちのことを話してくれたりしながら、部屋中そして外へと駆けまわっていました。
本当にすくすくと愛嬌よく育っていて感心します。
諏訪野団地は摺上川を渡ると福島市という好立地のため、旦那さんは毎日自転車通勤。
川面の風を感じながら、果樹園の花園を愛でながらの通勤ライフも楽しまれています。
菅野さんのブログは必見! お邪魔した当日のことも、こんなにも面白おかしく舞台の台本のようにまとめられてました♪
ありのままの声を聞きたいとのこと、「本当は恐い『住まい手の声』」をお伝えします。 ここでちょっと登場人物、登場建物紹介。
ろば太(夫) せんた君(妻、趣味「洗濯」)
感謝くん(双子娘A) めん・たい子(双子娘B)
せんた君 『こんな家になるとは思いませんでした。(涙、涙・・・)』
ろば太 「え?感じ悪いよ。
そんなこと書いたら、補修とか建替の時、柱1本抜かれちゃうかもしんないよ。」
せんた君 「違うのよ、こんな素晴らしい家になるとは思わなかった。
うれし涙が止まりませんってことよ。」
ろば太 「そう書けばいいじゃないか。勘違いするでしょ?」
-『クーラーも、テレビも、壁紙も、個室も無くて、本当に感謝してます。』-
ろば太 「まずいよ、コレ。社長の奥さんに、身体がしびれるハーブティーとか飲まされちゃうぞ。」
せんた君 「違うわよ、夏でもクーラーなしで過ごせるぐらい涼しいし、
珪藻土だから薬漬けの壁紙もない、テレビなしでも飽きない、
個室がないから家族バラバラにならない、
ああホントにありがたや、ありがたや、チーン。そういうことよ。」
ろば太 「どうも嘘っぽいな。」
せんた君 「本気の本気で感謝してるのよ。
壁をワザワザ取り払った部屋があるでしょ?
あそこで雨風にさらされながらする食事って、スリリングで楽しいわよね。
もう、最高にエキササイズ!」
ろば太 「エキサイティングだろ! 何だい、その壁のない部屋って?
デッキのことかい?」
せんた君 「他にも優れものがあるわよ。
トイレが半畳分しかないんだから。もう、呆れるくらいに便利よ。
建築家佐藤さんの苦肉の策ね。」
ろば太 「おいおい、苦心作だろ?うーん、それも設計の妙というか、
家族の動線から言えば最高の出来なんだけど、
よーし、これはもう、この家に来て自分の目で確かめてもらうしかないね。」
せんた君 「いいわよ。 そんなに言うんなら、見に来てもらいましょう。
ローン地獄に苦しんでるけど、タダで見せてあげるわ。
いい根性してるじゃない。樽川技建さんの責任者連れて来てみなさいよ。
本当に素晴らしい家なんだから。ウソじゃないんだから、
ホントなんだから、もう、うぇーん。」
ろば太 「コラ、泣くな!」 ・・・
と、今回はこのくらいにしまして、 この続きが気になる方は ブログ「サザンカの宿」ご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/sazankanoyado/
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□伊達市 2002年4月 新築 木造2階建て
□設計 佐藤武徳/フォルム建築計画
□延床面積 192.24m2(58.0坪)
□おもな仕上げ 屋根 瓦
外壁 無垢板張り+サイディング張り
内部(壁) 珪藻土塗り
内部(床) 無垢板張り
天井 無垢板張り
■A-Style施工例ページもご覧下さい。>> A-style 伊達市/S邸
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皆さんも、家づくり・暮らしを思う存分楽しんでください。
樽川技建のテーマは
”応援します 暮らしを愉しむ家づくり”
”庭と畑と木の家” です!
その後の暮らしNo.01 『ななちゃんのきち』という名の心温まる家
心温まる家の秘訣は、
OM・薪ストーブ・小さな家
”あたたかい家”これが増子さんからの家づくりの要望でしたが、単に寒くないという意味ではないなと感じました。
あれこれお話しする中で、帰ってきてほっとする家、家に帰りたくなる家、家族が仲良く暮らせる家、友達が来ても楽しめる家・・・
”心温まる家”のことだと。
これが増子さんの家づくりのコンセプトになりました。
こうした議論が設計にすごく役立ったそうです。
「提案されたプランもそうですし、打合せでの変更でも、コンセプトにそって”なるほど”と納得することができました。」
当時を振り返りながら、これから家づくりを考えている人へメッセージを頂戴しました。
「間取りの固定観念を持たないで相談しよう!」
照明の灯りは暖かみのある色彩の白熱灯が中心。
蛍光灯ばかりの周辺の家の中にあって、帰宅のときに我が家の灯りを見るとほっとするそうです。
OMソーラーと薪ストーブのおかげで、帰宅してから寒さ知らずの毎日で母屋のおじいちゃんもよく来て休んでいるのだとか。
朝の起きたときも寒くなく、空気が詰まった感じや結露がしない。
まさに、身も心も温まる家になったようです。
奥さんの実家のお母さんはぜんそく気味。時折訪ねては
「血行がよくなる、温かさが違う家だね」と長居して、すっかり体調良くして帰っていくのだそうです。
さらに心温まる家の秘訣は、小さな家ということと間取りにもあるようです。
知り合いと家の大きさや広さの話題になると、狭いと想像されてしまうそうです。
それもそのはず、廊下もなければ、戸もない、あるのは一つの空間。
だからこそ家族がいつも向き合え、薪ストーブの火を囲みながらの晩酌、会話もはずんでいるようです。
友人が飲んだ帰りに泊まっていくこともしばしば。
大人6人が寝泊りしたこともあるんだそうで、広さも使い方しだいといったところですね。
「このサイズがちょうどいいんです。居間にいて四方が見渡せる家ってそうないですよ!
居間とロフトの窓を開けると心地いい風が吹き抜けます。シンプルに作ってもらったので風通し抜群。小さな家でも収納はばっちり考えてもらいました。」
という食品庫を覗くと、生きた食器、バザー予備軍の物、資源ごみなどが実にうまく収納されていました。
食品庫は急な来客で隠すこともでき、友人と食事を作ったり片付けたりする時には、食器が一目瞭然で使い勝手のよさが好評なんだそうです。
この家の名前は「ななちゃんのきち」。
その由来は、家の至るところが娘さんの居場所。
階段を上ったホールのカウンターが娘さんの”本拠地”ですが、そこから梯子で登るロフトは風が抜ける居心地のいい居場所。その窓ごしに近所のお友達にてお降ったり、遊びに来ればかっこうの遊び場です。
リビングに接した畳スペースは、学校から帰ってからの勉強の場だったり、子供だけでなくて近所が集まってのエレクトーン発表会ステージにもなったり、娘さんの成長の記録も至るところに素敵に飾られてます。
GWは家族でメンテナンス
床のスギ板は5年の歳月を経て飴色の深みある気持ちいい風合いになっていました。
床板のワックス掛けは当社でお勧めしているアウロワックスを使われていますが、増子さんはここで一工夫。
「台所周りはワックスがけの前に、シミになったところをメラミンスポンジで擦るとすごく綺麗になります。
皆さんにもお勧め!ポイントは一部だけを擦りすぎないこと。柔らかく!軽く!幅広く!」とアドバイスを頂だきました。
また、毎年ゴールデンウィークは、玄関周りやデッキの木部を家族で塗るのが恒例行事。
手をかけてもらっている家というのは本当にいい表情を見せてくれます。
増子さんの家は、薪ストーブも大活躍しているので、割った薪を積み重ねたりするときに家の周囲にも目が行き届いているようです。
さらにはご近所さんにも目の行き場は広がっています。
「薪ストーブ生活が始まって、近所で木を伐る話があればそれをもらったり、倒木があれば貰い受けたり、今までの暮らしでは考えられないですね。」と楽しそうに話されたのが印象的でした。
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□三春町 2004年新築 木造2階建て
□設計 増子恵美/樽川技建
□延床面積 104.29m2(31.48坪)
□主な仕上げ 外壁 サイディング貼り+リシン吹付け塗装
内部(壁) ボワール吹付け塗装
内部(床) 杉無垢板
■A-Style施工例ページもご覧下さい。>> A-style 三春町/M邸
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皆さんも、家づくり・暮らしを思う存分楽しんでください。
樽川技建のテーマは
”応援します 暮らしを愉しむ家づくり”
”庭と畑と木の家” です!
古いものの良さを大切にする暮らし・心 湊さん(三春町)
「暮らし始めてとても素晴らしいことであることに気付きました。それは、自分の畑で採れた野菜を食べ、自分の庭に咲いた花を家に飾ること」と生き生きと語られるMさんご夫妻。園芸や農業、日曜大工や薪ストーブが趣味の旦那さん、お料理が得意な奥様とあって、改修した家で暮らし始めてからも、身軽に作業をされている姿や、滝桜のきれいな季節に自宅の庭を開放して、道行く人々へのおもてなしの心が印象的です。
庭づくりでは、裏山からツバキや柘植を採ってきての生垣づくりや、空スペースに可愛らしく花が育てられ、落葉樹、常緑樹、花や実のなる木々と種類豊富な庭に深みが増してきました。
本格的な冬に備えての薪の確保や薪棚づくり、アケビ棚づくりで日曜大工の腕前が発揮されています。Mさんの家の景観をさらに惹きたてている「枝垂桜や雑木林の借景をできるだけ美しく維持していくことが大切」と次から次へと体が動いていました。
日本家屋の雰囲気を見直したい
この家はしばらくの間、貸家としてMさんの手を離れていました。今回改修するにいたったのは、「築30年の家が持つ日本家屋の雰囲気を見直したいという思い、そこで暮らした思い出を大切にしたいとの考え」から退職を機に検討し始めたと言います。その時に住まわれていた家が洋風だったことから日本家屋の良さを改めて感じたのではないでしょうか。
設計にあたった増子は、Mさんの建物を一目見て「素敵な雰囲気!これはいかさなきゃ!」と意気込み、建物の風情、庭先の土蔵や枝垂桜、三春の街並みや景観を意識した改修提案がまとまりました。「家の造りの良さを生かした提案が私の好みと大変マッチし、古いもののよさを大切にしてくれそうだ」との期待を一身に背負いながら工事に当たりました。
結果として「暮らし易すさ、建築としての美しさ、住まいとしての楽しさいずれも期待通り」と嬉しいお言葉をいただきました。
「暮らし易すさで言えば、台所です。自分の提案もかなり入れてもらって作ったのですが、なかなか良くできました。風呂も壁の板張りはやはり良かったですね。建築としての美しさは、落ち着いた外観の美しさ。白い壁と木材との調和。屋根の形の良さ。屋内でもふすまや障子の良さがあります。そして仕事の仕上げがとてもきれいです。住まいとしての楽しさもありますよ。濡れ縁があるといろいろなことに利用できます。ストーブも毎日の生活を楽しくしてくれます。」
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□三春町 2007年増改築 木造平屋建て
□設計 増子恵美/樽川技建
□延床面積 153.75m2(46.4坪)
□主な仕上げ 外壁 真壁塗装
内部(壁) ボワール吹付け塗装
内部(床) ナラ15mm
■Re-form施工例ページもご覧下さい。>> Re-form 三春町/M邸
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これから家づくりをされる方へメッセージをいただきました
Mさんには、樽川技建スタッフや関係者全員が自分の家を造るように、互いの考えをぶつけ合い、様々な提案・工夫によって切磋琢磨し、妥協せず、より良いものを目指している姿が、印象に残ったようです。
「家には、住む人の心が映し出されますが、作り手の心も映し出されます。温かで誠実で熱心な工務店や設計者を選ぶことが大切です。」とメッセージをいただきました。また、日本家屋の良さをもう一度見直すことも大切とおっしゃいます。「障子を通る柔らかな光、深い軒が作る陰影に富んだ太陽光。畳の持つ柔らかさなど、いいことが沢山あります。」とはMさんのお宅を訪ねるたびに実感します。
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皆さんも、家づくり・暮らしを思う存分楽しんでください。
樽川技建のテーマは
”応援します 暮らしを愉しむ家づくり”
”庭と畑と木の家” です!