家を建てる際にほとんどの方が利用される住宅ローン。
その住宅ローンを組む時に、
必然的に名義人には掛け捨ての生命保険が掛けられます。
名義人にもしものことがあった時は、
その生命保険が実行されて
ローン残額が「0」になるため、
残された家族はローン返済という
重い負担を引き継ぐ必要はなくなります。
言い換えますと、
家を建てるということは
家族に資産が残せるということになるので、
ずっと賃貸で暮らしていくよりは、
家を持った方が断然いいということが言えます。
歳をとると、
収入に対するリスクや死亡のリスクが高くなるので、
賃貸物件を借りにくくなってしまうという面もあります。
賃貸でお金を払い続けても、建物や土地が手に入るわけではないですからね。
そのような観点から、一般論として
家を持った方が良いと考えるのですが、
とはいっても、ここで重要になってくるのが
家づくりへのお金の掛け方がとても重要になってきます。
今回は、これから家を建てるにあたって、
考えておくべき費用面に直結する内容を挙げていきたいと思います。
■間取りの考え方
医療の発達や栄養状態や衛生環境の改善などにより、
現在は人生100年時代といわれています。
という事は、30歳で家を建てた場合
単純計算で70年間その家で暮らす事になります。
そのため、今の年齢の状況だけを考え、
家を大きくしすぎたり、
凝ったデザインや間取りにしすぎてしまうと、
長い老後の期間、生活のしづらい環境になってしまう可能性が高くなります。
階段の上り下りだけでもかなりの負担になってきますよね。
そして、その分の費用がかかってしまいますし、
やがてお子様も家を出ていき夫婦だけで暮らすようになる可能性が高いので、管理も大変になっていきますよね。
ということは、先々の部屋の使い方も考えて家づくりをしていかなくてはいけないということです。
■将来のメンテナンスについて
また、家を建てたからといって、
その後費用がかからないわけではありません。
家の外壁も定期的な塗り替え工事が必要になってきますし、
住宅設備も古くなっていくと修理が増えてきます。
年数が経ってからの修理は、
部品が生産されてないケースが多く、
設備自体まるまる入れ替えしないといけないというケースも少なくありません。
また、内装のクロスの貼替えや障子の張り替え、
畳の貼替えなども必要になってきます。
こういったメンテナンスにかかる費用を見越して、
家づくりに目一杯費用をかけすぎないようにしなくてはいけません。
■予算のバランスを考える
これまで挙げさせていただいた他にも、
お子様の学費においても、
公立に通わせるのか私立に通わせるのか、
大学は自宅から通える学校なのか、県外なのか、
なども将来の家計に大きくかかわってくるでしょう。
また、 家や土地を所有すると毎年かかる
固定資産税や火災保険の費用の他に、
上がり続けている電気代などの光熱費も気にかけておかなければなりません。
他にももっと考えるべきことはあるかもしれませんが、
これらは家づくりをする時に考えておかないといけない
とっても重要なことばかりです。
ですので、家の性能や設備機器、
材料や仕上がりなども
家づくりにとっても重要なことですが、
それに並行して、そこには予算があり
そのバランスをとることが重要だということ、
そして、その予算はこういったことを考慮した上で
決めなければいけないということを
覚えておいていただければと思います。
生涯にわたって豊かな暮らしができるよう、
これらについてご夫婦で話し合ったうえで、
家づくりを進めていただく事をおススメします。