パリ協定では、産業革命後の気温上昇を2度を下回るように抑え、1.5度までに制限することを目標としています。
現在、地球の平均気温は毎年確実に上昇し、2027年には+1.28℃まで上昇するという予測が発表されています。
しかし、温暖化の影響は平均気温という数字以上に、実生活において危機的な状況を示しています。
ここ数年、山形県内でも2020年(令和2年)7月、2022年(令和4年)8月、2023年(令和5年)6月、2024年(令和6年)7月と線状降水帯等による豪雨被害が頻発しています。特に2022年8月と2024年7月豪雨は甚大な被害となり死傷者も発生しています。
また、作物への影響も顕著で、2023年山形県産米は一等米比率が54.7%と激減、2024年産サクランボは高温による双子果の発生等の生育異常により昨年より大幅に出荷量が減少する見込みと報道されています。
なにより熱中症によりお亡くなりになられる方が増加傾向にある等、生命に対しても深刻な事態になりつつあります。
この喫緊の事態を踏まえ、地球温暖化の阻止に少しでも貢献できるよう、弊社では新たに山形県小国町の1級河川「荒川」に小水力発電所を建設しようと計画しています。
水力発電は、全くのクリーンエネルギーであること、昼夜問わず発電できることなど、化石燃料に代わる究極の脱炭素電源です。
建設には、立地予定地住民の方々のご理解、水利権の取得、取水施設を設けることとなる砂防施設管理者との調整、漁業を営んでいる方々との調整等、多岐に亘る課題を解決していかなければなりませんが、地域との共生と温暖化対策の両立を目指し完成に向け努力してまいりたいと思います。