年もあけて少し時間が経ちましたが、おめでとうございます。
今年もDIY講座として、少しでも有益な情報が提供できればと思って
おりますので、ネタのご提案も含めて引き続き宜しくお願い致します。
家を建てる際、家具を置かないで済むように、収納を意識します。
ですが、収納が少ない賃貸にお住まいの方で家具がいっぱいあったり
長く住んでいるうちに家具が増えてきたという方も多いのではないでしょうか。
3.11以来、各地で地震が頻発していますが、家具の耐震対策、きちっと
していますか?家具が倒れると下敷きになるリスクはもちろん、避難路を
塞いで出れなくなる、ドアが開かなくなるなど、様々な想定が必要です。
今回は、家具の耐震対策についてお知らせします。
そもそもどういった家具が転倒のリスクがあるのか?
※出典 http://www.tech.eng.yamaguchi-u.ac.jp/actual/data/18/1-02.pdf
上記は、各企業の安全衛生指針などでも示されているものですが、
例えば、下記の2つの家具どちらが転倒対策必要そうですか?
聞くまでもなく、Aですよね。
実際に仮の数字で計算してい見ると
A:本棚と仮定 W1=100㎝、D1=25㎝、H1=196㎝
B:TV台と仮定 W2=100㎝、D2=36㎝、H2=49㎝
上記式に導入すると、Aは25/√196=1.78、Bは36/√49=5.14となり
Aは転倒のリスクがあるとなります。
※同じ数値でも重心によって転倒リスクは高くなるので、重いものは
下に、高い位置には軽いものをしまいましょう!
下記、簡単な転倒防止策と特徴です。ご参考まで。
●L型金具・・・家具と壁をネジで固定
(長所)強度は一番高い
(短所)壁に穴をあけるので賃貸には不向き。また金具を壁に打つ下地の状態に
よっては強度が取れないので、どこでもOKではない。
⇒下地の状態を見るのは、こちらを参考にしてください。
https://samidare.jp/Message/detail?l=449063&page=2&kw=&c=&pub=
●ベルト式器具・・・ネジで止めた金具をベルトやチェーン・ワイヤーなどで結束
(長所)転倒防止効果が高い
(短所)家具や壁の十分な強度が必要
⇒ベルトやチェーンを家具に固定する手間を考えると、L型金具の方が場合に
よっては簡単です。TVをTV台に固定するくらいの使い方がいいでしょう。
●ポール式器具・・・家具と天井の間に設置
(長所)取り付けが簡単
(短所)天井の強度が弱いとズレたり、破損の恐れあり
⇒いわゆる突っ張り棒を家具と天井の間に入れるやり方ですが、これ単体では
耐震対策としては不十分です。「大丈夫」と謳う商品もあるので、これ以上は
コメントしませんが、Youtube等でもいろんな実験映像が上がっています。
●ストッパー・・・家具の下の前提に挟み込んで使用
(長所)安い、設置が簡単
(短所)単独使用では転倒防止の効果は低い
⇒いわゆる耐震ジェルというやつです。これもパソコンのモニタやTVなど
重量物ではないもの程度がいいのではないでしょうか。
備えあれば憂いなし! 避難グッズのご準備もお忘れなく!
営業・加納
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