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【2012/9/13】山形県南陽市立赤湯中学校 修学旅行合唱指導

今日の午前中に赤湯中学校の合唱指導を行いました。赤湯中学校は、修学旅行の最終日に、合唱練習をプログラムを入れていました。修学旅行の予定をお聞きすると、二日目には、いろいろな企業をグループに分かれ訪問し、学習したそうです。修学旅行中に職場体験も行っているような感じで、この修学旅行がたいへん有意義な内容になっていることに感心しました。
 合唱指導を行った場所は、宿泊していた新宿区の日本青年館ホテルの中ホールでした。このホテルには、1500人も入る大ホールもあると言うことで驚きました。
 赤湯中学校の3年生は4クラスで、たいへん行儀よくあいさつもしっかりできていました。また、合唱指導を楽しみにしていてくれました。
 赤湯中学校は修学旅行の次の日「南陽市合同音楽会」、東北音楽研究会歌唱授業実践発表校になっているとのことで、気合いも入っていました。
 歌ってくれた曲は「大地讃頌」「決意」の二曲です。一度歌って聴かせてくれました。気持ちの入った集中力のある演奏でした。
  指導の時間は、1時間30分しかありませんでしたが、時間のある限り生徒の気持ちに答えるように指導しました。

「大地讃頌」の指導
・歌い出しの縦のハーモニーの響きをそろえる。
・先ず女子の二部合唱のハーモニーを美しく溶け合うようにする。次にバスも入り3声がバランスよく響きあう練習を行う。最後にテノールも入り4声の響きが溶け合うようにアカペラで練習した。
・バスから始まる「ひとのこら」の「こら」の響きが落ちない歌い方など細かく指導した。
・バスの響きの重要性もバスの生徒に伝えた。
・男子のメロディー「われらひとのこの」の部分では、男声の力強い声で「前へ」をモットーに言葉のメッセージを前面に押し出すように指導した。
・最後の「たたえよだいちを ああ」の部分は、指揮の方法や最後の10拍の伸ばし方などを伝授した。

「決意」の指導
・一つ一つの言葉の持つ意味を声を通して伝える重要性を強調した。
・言葉の持つメッセージが聞いている人に伝わるような演奏を強調した。
・響きが落ちないで美しい声で魅力的な語るような歌い方を心掛けた。
・この歌詞のもつ若者へのメッセージが伝わる演奏が大事だと言うことを訴えた。

 最後には、通しの演奏を録音(レコーディング)しました。CDになって生徒に配られるそうです。録音スタッフもプロが録音していました。
 日本青年館ホテルに宿泊していたウイーンから来られたばかりのピアノデュオのクトロヴァッツのお二人が演奏を聞かれていました。その後あいさつされをされ「私たちは音楽でつながった」と話されていました。昨年、日本に来られたとき、赤湯中学校の生徒さんの前で演奏されていたとのことで生徒さんたちも大歓迎でした。
 私にとっても、修学旅行の貴重な時間に、合唱指導の時間を設けてくれた、赤湯中学校の生徒さんの合唱に対する想いに、敬意を表す気持ちでいっぱいでした。家に帰りその思いをすぐプログに書きつづりました。
 今後の赤湯中学校の活躍が期待できます。