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【2013/12/25 山形新聞】空き店舗活用、カフェで地域交流 南陽・宮内地区有志が企画

 南陽市宮内地区に、空き店舗などを活用し、地域の情報交換の場となるカフェを開設する動きが出始めた。地区の有志による取り組みで、22日には地元の意見を聞こうと熊野大社(北野達宮司)に1日限定の「いちょう売店カフェ」がオープンした。

 場所は熊野大社参道入り口の大イチョウに隣接する旧売店。長年アイスやお菓子を販売していたが、店主の高齢化などでことしの春に閉店。その後は無人の休憩スペースになっていた。これに注目したのが熊野大社権禰宜(ごんねぎ)の北野淑人さん(32)ら宮内地区を中心とした有志約10人。地元の反応を見ようと「お試し」としてオープンさせた。

 この日は午前中から続々と住民が訪れ、コーヒーやわらび餅を味わい、会話に花を咲かせた。熊野大社前の通りは石畳が敷かれ、周辺には桜やバラが観賞できる双松公園もあり、四季を通じて散策を楽しめる地域。近くの森谷志都子さん(56)は「散策をした後にちょっと立ち寄れる場所が欲しかった」と絶賛。カフェの椅子やテーブルは、同市赤湯で古い家具を修理し、販売する須藤修さん(26)に依頼した。年月を経た売店とリペア家具が調和し、ぬくもりのある雰囲気を演出した。

 北野さんは「予想以上の客の入り」と手応えを感じた様子。2014年に本県で繰り広げられる山形デスティネーションキャンペーン(DC)を視野に「ぜひ常時オープンにこぎ着けたい」と意欲的だ。

 この動きにリンクするように、近くのしんまち商店街でも地元の商店主らが空き店舗でカフェ開設を模索している。現在、全国商店街振興組合連合会の補助金を活用し計画を練っている最中。同日、宮内公民館で、他自治体の先行事例を参考にしながら、具体策を考えた。今後、二つの取り組みは連携しながら交流スペースづくりを進めていくという。

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