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【2013/11/04 山形新聞】南陽市役所、挑戦3度切符つかんだ 歓喜に包まれる応援団

 「ついにやってくれた」―。埼玉県で3日に開かれた東日本実業団対抗駅伝競走大会で南陽市役所が13位に入り、3度目の挑戦で初めて全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝、来年1月1日)の出場権をつかんだ。現地にはサポートを続ける同僚職員、市民有志が駆け付けて応援。期待に応えた選手たちを温かくねぎらった。

 応援団は塩田秀雄市長をはじめとする総勢約90人。電車でコースを先回りし、沿道でライバルとのタイム差を計りながら声援で後押し。ゴールの競技場のスタンドにも陣取り、のぼり旗や小旗を掲げた。

 選手は粘りの走りで全日本の“圏内”ぎりぎりの13位をキープ。14位との差は1分以上あったが、応援団には期待と不安が入り交じる。市職員の中村とし子さん(51)は「選手が頑張る姿は知っている。どうかこのままの順位で」と祈りを込めた。

 そして訪れた歓喜の瞬間。アンカー鈴木駿選手が13位でゴールし、応援席は割れんばかりの歓声に包まれた。赤湯温泉旅館協同組合の歌丸裕介代表理事(61)は「夢のような話を実現してくれた」と涙ながらに選手をたたえ「『駅伝の南陽市』が定着すればいい」。

 一方、地元で朗報を待った市民からも喜びの声。赤湯温泉通りの表町商店会の後藤典昭会長(56)は「おめでとうと言いたい。今回の結果で市全体のスポーツが盛り上がってほしい」と波及効果に期待した。


全国切符を手に入れた選手たちをねぎらう南陽市職員らの応援団=埼玉県熊谷市・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場


南陽市役所陸上部公式サイト