スポーツ・文化交流タウンPR

【2013/04/29 山形新聞】【駅伝】南陽・東置賜・主将、気力で首位奪う

 主将としての責任感と県縦断駅伝に懸ける思いが、南陽・東置賜の渡辺清紘(南陽市役所)を突き動かした。本調子には遠い状態ながら、15区で順位を3位からトップに押し上げる力走。勢いを受け継いだ仲間たちが最終区まで首位をキープし、チームは2年連続の完全優勝に王手をかけた。

 主力として、前回まで長い距離の区間を走ってきた渡辺清。だが今回は状況が違った。2月下旬に肺気胸を患い、3週間の入院を余儀なくされた。体力が落ち、医師からは「駅伝を走るのは無理じゃないか」。

 1カ月前から練習を再開。万全の調子には戻らなかったが、自身10回目の大会に対する意欲が不安を打ち消した。地元と県外出身の選手が競い合い、「すごくいい雰囲気」と話すチーム。主将として欠場するわけにはいかなかった。

 任されたのは東根―天童間の8.6キロ。トップと1分15秒差の3位でたすきを受け、中継所を飛び出した。1キロ3分10秒前後のペースで、先行する高校生2人との差を詰める。終盤に並ぶと、ギアを一段上げて一気に抜き去り、レースの流れを大きく手繰り寄せた。

 最終区を走った弟の渡辺大(三陽製作所)には沿道から「(後続の選手と)力の差はない。後半しっかり」とアドバイス。期待に応え、安定した走りでゴールに飛び込んだ弟の姿に安堵(あんど)の表情を浮かべたが、すぐに口元を引き締めた。「最終日はどのチームも主力を多く投入してくるが、自分たちは完全優勝を狙う」

差を詰められハラハラ
 南陽・東置賜 鈴木輝生監督 終盤に差を詰められてハラハラした。向かい風が強い区間があり、選手には自分のペースを保つことを意識させた。中盤以降はチーム力で首位をキープできたと思う。最終日も油断せず戦う。


南陽・東置賜の渡辺清紘(南陽市役所)が15区の終盤、先頭に躍り出る=天童市内



【<<前に戻る】