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【2013/04/28 山形新聞】【駅伝】南陽・東置賜、総合力見せた 後半快走、抜け出す

 前回の第1日のように、序盤から抜け出すことはできなかった。それでも南陽・東置賜は2位に3分以上の差をつけ、2年連続の総合優勝に向けて好発進した。7区で区間新をマークし、後続を振り切った大野紘崇(南陽市役所)は「後半でも引き離せるのが自分たちの強み」と語り、高い総合力を示したレース展開に胸を張った。

 「1、2区でトップに立ってリードを広げる」。このプランを実行するため鈴木輝生監督は1区に大谷克(同)、2区に三浦隆稔(同)の主力2人を配した。だが強い風雨の中、積極性を欠いて先頭争いは接戦に。大谷が終盤に意地を見せて先頭でつなぐも三浦はペースが上がらず後続にのみ込まれる。3区で首位を奪い返したが、5区の高校生区間で酒田・飽海に追い付かれた。

 層の厚さが際立ったのはここから。6区仁部幸太(同)7区大野、8区堀宏和(同)がいずれも区間1位の快走。仁部は競り合いからの鋭いスパートで先行し、大野は追い風に乗ってスピードを上げると相手を置き去りに。堀は一人旅の長丁場(19.2キロ)でさらに差を広げ、第1日の勝利を確かなものにした。

 仁部と大野はレース前、序盤にエース級をそろえた他チームのオーダーを見て「引き離すなら(後半の)自分たちだ」と気持ちを高め合った。有言実行の結果に鈴木監督は「どんな展開でも勝てるチームだと証明してくれた」と振り返り、大会連覇に向けた自信をにじませた。

3区以降、流れ引き戻した
 南陽・東置賜 鈴木輝生監督 厳しいコンディションも影響し、序盤は自重し過ぎたが、3区以降は流れを引き戻してくれた。第2日は1区で前に出て中盤をうまくつなぎ、(アップダウンの激しい)後半で突き放したい。


南陽・東置賜の大野紘崇(5、南陽市役所)が7区で区間新をマーク、堀宏和(4、同)にたすきを託す=狩川中継所



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