遊客人旅日記 〜 旅の徒然なるままに 〜

 赤湯駅につばさが着く。
 「おじいちゃーん! ここここ!」

 おじいちゃんは、なぜかフラワー長井線のホームにいる。

 あはは、なるほどつばさが到着して、孫たちが赤湯駅のホームにいるところをビデオに撮っているのか。

 山形新幹線って、味があるなと思う。

 東京駅を出て、上野駅を過ぎて、立て込んだ家々や、マンションや高層ビル。そえがだんだんまばらになり、水田の見える中を速度を上げて北へ走る。

 やがて盛岡。

 ジェットコースターのように高架を駆け下りると、見慣れた「新幹線」の風景から一変する。

 やがてモーターの音がかわり、峠をぐるりと廻りながら登り始める。

 山が深く、窓の下を流れる水は透き通っているのが、列車からでも分かる。

 そして、米沢。広々とした平野と、軟らかな山並みが見えてくる。

 「それは、たまに来る人の感想だよ。私たちは、ああ、また田舎に帰ってきたって、暗くなるよ」と友人は笑う。

 しかし、「つばさ」の東京から赤湯駅までの景色は、東海道新幹線のそれよりも変化に富み、美しい。
2005.08.15:stroller:[メモ/旅メモ]


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