獅子幕の修理の依頼である。
その獅子幕は飯豊町の中の目 月岡稲荷神社の子ども獅子の幕だった。
今回初めて聞こえてきたお名前だ。
以前、中の目八幡神社の獅子頭を八年前に制作したが、その境内にある神社らしい。
獅子頭は長井市九野本の竹田吉四郎の作の小振りの作品である。
最近、塗り直されたのか状態が良い。
獅子幕には昭和八年八月 島貫 乕五郎 と記名がある。
「乕」とは?? 五郎のつく名前を調べてみるが無い。
昭和八年だと略字をまだ使っているかも?・・と漢字の形から調べてみると
出てきた!!
「虎」の略字が「乕」だったのだ。つまり虎五郎さんという事が解明した。
判らずにウヤムヤだと気持ち悪くて寝れなくなるのだ。
月岡稲荷
高柳宝龍
獅子幕の模様パターンも引っかかる。長井にはあまり見かけない波模様のデザインだ。
前々前回の高柳の獅子幕デザインと似ている。
比較してみると、案の定である。
すると高畠町の島崎染店さんで仕上げた獅子幕だろう。
また高柳の麻の前幕のデザインは八雲神社のデザインと似ている。
獅子頭も高柳と月岡稲荷の獅子の作者は竹田吉四郎だとすれば高岡の獅子は昭和八年と
推測出来るが如何なものか?
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