山寺と言えば全国的な名刹である。
使っておいて恥ずかしながら調べてみると「名刹」とは有名な寺という意味らしい。
資料から山寺の日枝(ひえ)神社に獅子頭がある事がわかった。
なかなかクリッとした目ジカラが特徴の美形で、鼻や唇は何処ぞらで見覚えある様式だ。
鼻から唇に沿って毛が植えられているのは珍しく古典的である。
牙が擦り減ってか短く、歯茎が白鷹の諏訪や広野、小山沢で見られる備前系の獅子頭の特徴も
感じられる。
その形は防府天満宮の獅子を彷彿させる。
奇遇にも備前市は岡山県。最近岡山県がらみの獅子頭が現れるので注目したい。
調べるとお祭りは5月で御神輿渡行の際に、最近の赤い獅子頭が露払いをするようだ。
定かではないが長井出身で山形市に移った獅子彫り師、長谷部吉翁氏の作風ではないかと
推測している。
古い方の名刹山寺の獅子頭は実に興味深く、拝見したくなるのである。
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