3月29日に赤湯に到着してから様々な置賜の獅子舞い文化をジュリアン氏と高橋館長を紹介した。
昼食を獅子宿でランチしてから、いの一番に総宮神社の獅子頭8頭を案内した。
通訳は甥の黒澤くんだ。彼は英国に留学し英語堪能で通訳を引き受けてくれたのだ。
久しぶりに見た自作の獅子頭は、大変なダメージを受けていたので驚いた。
右下顎に落として出来た傷跡が有り、その影響で軸棒が寸断し舌の根元に亀裂。
顎の歯も補強部分から亀裂が見られ剥離していた。
自作の獅子頭を、この様な状態をフランスの美術館の学芸員と獅子博物館館長にご覧戴く事は
残念で複雑な心境であった・・。
次は白鷹の瑞龍院、西田尻熊野人神の見事な拝殿の彫刻を視察し同所公民館で古い獅子頭一対を拝見
した。神社役員の方が丁寧に説明、動画まで用意して戴き獅子頭を持たせてもらった。
次は五十川の中野和子さん宅を訪れ、雛人形を見学。
お手製の甘酒とお菓子を戴く。
器も小洒落て上品な茶屋のようなおもてなしだ。
この後、ベルギーからお客さんがありコレクションの撮影をするとか・・国際的な雰囲気が漂う。
さて次は、おらんだラジオに出演し獅子頭渡欧の話をする事になっている。
スケジュールを詰め込み過ぎた感があるが、勘弁してもらう。
最後は十日町公民館で保存会の有志に集まってもらい獅子舞の実演をお願いしている。
幕を付けない獅子頭で、ご信心、鉢合わせ、橋渡し、警固掛かりを実演してもらい
幕を付けた獅子頭で神社から出る時の出獅子のシーンを観て貰う。
どんな獅子舞をする獅子頭なのか理解していただく事は重要と思ったからだ。
特別にジュリアン氏を中に入れてもらい獅子を持たせて歩かせてもらった。
ハードスケジュールだが、彼にとって珍しく、目紛しい体験だっただろう。
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