怒濤の一週間だった。
フランス・パリのエッフェル塔の足下にある「ケ・ブランリー美術館」から
獅子頭の購入で学芸員のジュリアン・ルソーさん(37)が先月29日に獅子宿におとずれた。
今回の話は、埼玉県久喜の獅子博物館に展示されている、私が制作した総宮系の獅子頭が発端
だ。
来年4月に開催予定の美術館の企画展「アジアの地獄と怨霊」(仮称)に展示の為である。
パリのビックリ箱とは・・
獅子博物館の情報は写真集「妖怪の島・ニッポン」の作者であるシャルル・フレジェ氏から。
ジュリアン氏が昨年8月獅子博物館を訪れ、何千点の獅子頭の中から「長井の獅子頭」が選ば
れたのだという・・。
今回、ジュリアン氏の訪問には高橋館長も1泊2日の日程で同行戴いた。
獅子博物館に長井の獅子頭が無かったら、渡欧の話も無縁だったので獅子博物館の
功績は大きく真にありがたい。
長井の獅子頭は総宮神社の最古の獅子頭(寛文11年改め)がルーツ。
以後、その獅子頭のデザインを元に数多くの獅子頭が作られている。その獅子頭の流れを汲む
獅子頭が選ばれ、ケ・ブランリー美術館に収蔵された。
ジュリアン氏は29日に長井に訪れ、2日まで滞在し交渉手続きを行なうのだが、彼は日本語は
駄目で英語が唯一のコミニケーション手段だ。
見知らぬ異人さんと獅子頭渡欧の交渉をしなくてはならず途方に暮れるのだった・・・。
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