平成18年・・

  • 平成18年・・
平成18年・・丁度10年前に白鷹の西高玉の獅子頭を制作していた。

写真の整理をしていたら、その塗りの写真が出てきたのでご紹介しよう。









江口漆工房さんからの写真で、漆塗りの最初の工程の「木固め」の状態だ。

木漆を溶剤で薄めて獅子頭の木地に浸透させる下地調整である。

獅子頭木地は同時期に、西高玉地区の川原上流の柳材を伐採し、二頭制作した。

大きな獅子頭は前夜祭用、目付きの鋭い方は長谷部吉之助の作で例大祭に用いられる。

大きい獅子頭の方は、越後出身の彫刻師の菅原鹿蔵ではないかと推測している。














二頭共に、よく見ると置賜には見当たらない様式の顔付・・・大きい方の耳は長大で

特に異彩を放っていて、石川や富山の獅子頭の様式の影響を受けている。



西高玉の獅子の横に、小出の獅子頭がチラッと見える。

成田五十川系の木の葉眉の顔付だが、あのように大型でなく後ろの木口が総宮系のように

作られている、まだ未調査の謎の獅子頭である。






この獅子頭の特徴は、五十川成田系の顔付と飯豊の諏訪系の中間にあたり

目の下の毛や眉間の段々、頭のコブ等は伊佐沢の婆獅子を思い出す形である。
2016.12.24:shishi6:[コンテンツ]

いつも貴重な画像を興味深く拝見しております。

先日、お寺の行事で普段は無人の瑞龍院に足を運ぶ機会がありましたが、観音堂に奉納された明治期の絵馬に越後国岩船郡の銘があるものを見かけました。やはり当地とは少なくからぬゆかりがありそうですね。また勧進代の長谷部氏に関しては、文化13年生まれで、吉之助翁で16代目という有数の旧家だそうです。西田尻熊野神社の脇障子、同じく小林家の恵比寿、大黒天像 また、萩野泉福寺の仏像などが現代に残るようで、今後も作品が出てくるかもしれませんね。
2016.12.25:西高玉住民:[編集/削除]

そうですね~

長谷部吉之助の作品を写真にまとめて資料化できないかなぁと考えています。

実は先日、長谷部氏の生家に取材の依頼をご連絡したのですが・・・。

かなり前に取材し見事な龍の掛け軸を拝見しました。

改めての撮影をお願いしたのです。


長谷部氏の作品の話は聞きますが、実物を拝見するのは難しいですよね。

今後、郷土の優れた作家の残した文化財として鑑賞できれば嬉しいです。

2016.12.25:獅子宿店主:[編集/削除]

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