米沢市浅川の大覚院の獅子頭を拝見した。
12月に入ったばかりと思いきや、もう8日である。
昨夜未明からの雪は5センチ程屋根に積もったが、しきりに雨音が聞こえるので消えそうである。
間も無く冬至を越せば、また日が長くなると考えると少し気持ちが軽くなるのだが・・・。
米沢市東部上郷地区の戸塚山を中心として周辺に多数、修験系の寺院や神社がある。
春から長手の三宝荒神神社、川井羽黒神社、同 桃源院観音堂、浅川泉養院の獅子頭を取材し報告を
上げてきた。
今回、大覚院を取材したので、まだ取材出来ない上新田の西光寺側の皇大神社の獅子頭取材も是非
行ないたいと考えている。
大覚院のご住職にお願いして獅子頭についてお話を聞いた。
獅子頭はそもそも大覚院の末社の牛頭天王神社の獅子頭で、現在例祭で獅子舞いは行なわれて
いない。以前は子供達が地区を廻っていたが廃れてしまったそうだ。
長手の三宝荒神社では昭和20年代まで神楽を行なっていた記録があり、大覚院でも同じ様に
上新田に存在していた神楽師を祭に呼んで演じていたのではないだろうか? 神楽師が居な
くなると青年団が行い子供会が引き継ぐという展開である。
獅子頭を拝見すると、小振りで軽く、丁度頭に被るサイズである。
獅子頭の軸が欠損して竹で代用していたので残念だが、被っていたとすると軸に歯で噛んだ
痕が残っていただろう。
獅子幕は神棚に良くある紫の神社幕で代用していた。
獅子頭内部を赤外線カメラで撮影し分析してみると記名の様なものが見えたが、
護摩を焚くため煤が付着している事と、薄暗い拝殿での撮影なので解析は困難だった。
川井羽黒神社と大覚院の獅子頭を比較すると作風と似ているのだが、それだけでは証拠にはな
らないので残念である。
戸塚山周辺の獅子頭地図を作ってみた
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