関根の獅子頭から発見した記名の解析の話。
両顎の軸棒付近に見られる記名はハッキリ見えるが、片耳の木口にある記名の一部が
どうしても解析出来ない。
赤外線カメラで撮影し、パソコンで加工して修正しても見えないのだ。
既に獅子頭の軸を付け直したので、もう返却のタイミングである。
記名の文字がおおよそ判明したが、意味がチグハグで謎のままである。
両軸の記名の片方は、塗り直しの時に塗師が彫り込んだ可能性がある。
米沢市長手の三宝荒神の獅子頭も同じように彫り込んだ後、塗りつぶそうとしたが中止
したと想像している。
右から「 桂 八 ◯」◯は郎の左側の偏(へん)で、右側の旁(つくり)が半分消えている
ように見える。
軸の上には「御」を崩したような略字があり、左下側には「藤」がきて、「鈴」が割り込んで
書かれ、その下に最初「 木 」で「鈴木」かと思ったが、よく見ると「 奉 」に見える。
その下に「 彫 」があり、その右側は「 齋 ? 」そして「 用 」がくる。
耳の記名の内容と軸の記名の内容以外の情報が込められているように感じる。
読む順番が問題で、右から縦に読むか、軸棒を中心に時計回りで読む場合も在るかも知れない。
どなたか読める方が居られればご教授願いたい。
この記事へのコメントはこちら