白鷹町山口地区の十二の桜の西にある薬師瑠璃光如来のお祭りに訪れた。
お祭り前に獅子頭の手直しの依頼があり、タテガミをヤクの毛に植え替えし塗りの手直しを行なっ
た。文政三年以来、手直しが無いとは信じられないくらい保存状態が良い。
耳の周辺と幕穴付近に傷があるだけで、ぶつけたり落としたりした痕跡は驚く程無い。
鮎貝系の特徴である目にガラスが嵌め込まれている。
平らな円形ガラスではなく凸レンズが目の丸みに沿って嵌め込まれている。
店から抜け出し、お堂に着いたのは12時半。
紅葉し始めた西山が背後に迫るお堂から、ちょうど獅子頭が獅子連に渡された時だった。
舞が始まり、境内を祓い清める。
獅子頭の様子を伺うと、白く長いタテガミが上下の動きに反応して優雅になびいて良い。
耳に透明の塩化ビニールで擦れ止めを取り付けてみたが、耳の動きは激しくて本体に当る
音がする。
こちらの獅子舞いは鮎貝系の舞で、前に口取りが二人就く七五三の舞である。
半纏の染めも鮮やかで美しい。
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