奈良の手向山(たむけやま)八幡宮の獅子頭の模刻を仕上げている。
南陽市熊野大社の獅子頭と類似しているお気に入りの獅子頭である。
獅子頭は一回り小さい雌獅子と一対で所蔵されている。
レプリカは桐で制作し、3kgと軽量に仕上がった。
暗闇で目が光る様にと試しに蛍光反射テープで瞳孔を取り付けてみた。
目だけが爛々と光かなり効果はあるようだ。
金箔を施せば、更に効果アップするのではないか・・・。
雨で気温が下がって肌寒いが蚊が纏わり付かなくて良い。
更にカメムシも姿を現さない。
金箔を貼ってみた。
いやー細かい作業なので目が疲れる。
この獅子頭の舌の作り方が面白い。
大抵、顎の部分のスペースに納まる大きさの舌を彫り上げるのだが、その部分が
狭いと小さな舌になる。
両顎の軸穴部分のアームに軸棒を取り付けることに依って大きな舌を取り付けが可能だ。
なかなか考えつかない工夫である。
鎌倉時代の獅子頭には、もうこんな技術と発想が駆使されていた。
写真転用「転害会所用の仮面」付 獅子頭の史的概観 伊東史郎著」より
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