長井市の豊田小学校で伝承している獅子踊の獅子頭の修理が完成した。
今回は獅子頭六頭の頭部の羽根を増やし、二頭の羽根ミノを取り付けを行なった。
羽根が折れたり落ちてしまったりするのでメンテナンスが必要である。
以前は顔を隠す幕を麻に換え取り付けたり、羽根ミノを縫製したりしている。
獅子頭は紙を張り重ねて作っている張り子で、先生方や河井の獅子踊保存会の協力を得て
手作りで揃えた労作と聞いている。
創立当時は河井の獅子踊も継続して行なっていたが、残念ながら大人の獅子踊は途絶えている。
一度途絶えた伝統文化は、復興するのは困難だ・・誠に残念である。
毎年、豊田小学校の獅子踊は黒獅子まつりに出演し、長井小学校の獅子舞の前に演じ
いつもバトンタッチするような感じで拝見している。
指導の師匠達も高齢化し子供達への指導も大変苦労している事だろう。
修理が完成したので六頭を獅子宿の居間に並べてみた。
羽根のタテガミがしゃんとして、つぶらな瞳がキラキラしている。
ちょっと若返ったようだ。
今後益々、少子化はこれからも続くだろうが・・
この獅子踊を習った子供の中の誰かが、大人になり河井の獅子踊を復興し次の世代に伝え
てくれればと願うのであるが・・・。
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