白い蕎麦の花が美しくなってきた・・
9月10日は飯豊町中津川の岩倉神社のお祭りである。
飯豊町の白川ダムの奥、中津川の更に置くに板倉の集落がある。
前日訪れてみたが、例祭日は土日に移行していた。
拝殿の格子からチラッと宇津権九郎型の獅子頭が見えたので気落ちしたが
やはり気になって再び来てしまった。
神社近くの方に尋ねると、以前は獅子廻しをしていたが参加者が高齢化して途絶えてしまった
という。
神社に到着すると大勢で神社の回りの清掃とお祭りの準備で賑やかだ。
その間をすり抜けて拝殿の獅子頭を拝見する。
かなり前に岩倉寺が焼失して神社に仏像と仲良く一緒である。
大きな虚空蔵尊の木造像が「何しにきた?」と中央でこちらを睨んでいる。
獅子頭は二頭有り、囃子に使ったのだろうか締め太鼓とバチもそばにあった。
ビニール紐をほぐしてタテガミにしている獅子頭は外国製の普及品である。
詳しく調べないと不明だがガラスケースに入っている獅子頭は中津川小屋の渡部 亨氏の作かも知れ
ない。宮司さんの話では、獅子頭はかなり古いので時代が合わないとか・・・。
さて拝殿の板壁に落書を発見した。とりあえず写真に収めて戻ってからゆっくり鑑定する。
すると明治35年から大正8年まで毎年続き、昭和は12年14年15年と米の作柄や米の価格の記録を
記していた。
短い文面には豊作であったり凶作であったりと、喜々交々の感謝の想いを記している。
落書の記録は第二次世界大戦の動乱が激しくなった頃に記録は途絶えている。
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