米沢市六郷 西藤泉の大雷神社に訪れたのは8月17日の夕方だった。
川西玉庭の松尾神社からUターンである。
今日が27日なので、もうあれから10日も経ってしまった・・・台風毎に秋風を感じる様にな
ってしまった。
情報は神社近くで見かけて尋ねたおばちゃん談によると午後6時に子供の獅子が出るらしいの
だが、関係者に聞いてみると獅子舞いは終了して神殿に獅子頭は戻っている話だ。
お盆を過ぎて、残暑まだまだでも夕日に秋を感じるようになった。
例大祭の神事前に、部落長にお願いして神殿に納まってしまった獅子頭一対を拝見出来た。
獅子廻しが終わって赤い獅子頭は耳の紐が伸びて垂れ下がってしまっている。
疲れた様子を訴えている表情だ。
タテガミの渦巻きの位置が脳天から頬にかけて繋がっている他に見ないタイプで下がった眉と
目、丸い鼻が特徴で何処かで見た様な顔付だ。
ホコリを被っている古い獅子頭があり、顎や耳が破損しているが、眉に鮮やかな赤で
線描しているのが見える。
高畠の高房神社にあった記名のあった獅子頭と同じで、後ろから見ると顎の取り付け方が共通
している。
顎が薄く板状で軸穴の部分を鉄の栓で固定しているが、萩野の獅子頭を制作した時、
この軸の取り付けに苦労した。
記名は見つからないが類似している高房神社の獅子頭記名に寄れば、
「延享二年(1745)六月吉日 柳 光右衛門 」
とも読めるが不確定・・光が亢かも知れないので分析中である。
米沢の図書館で「柳」氏について近い時代の米澤藩の細工方の役職名について古い資料を調べ
てもらうと確かに「柳」という姓が見つかった。米沢に一軒だけ柳の姓があり調べてみたいと
考えている。
関根の羽黒神社の獅子頭の記名に柳という文字を見つけている。
そちらも同じ作者かも知れない。
この記事へのコメントはこちら