8月7日日曜日、炎天下での一漆地区深山神社のお祭りである。
初代の獅子頭が破損し昭和57年に新調したての獅子頭が直ぐに盗難にあった。
昭和62年に再び新調したものが現在の獅子頭である。
記名は無いが、総代の方に聞いた話と作風から恐らく飯豊町小屋の渡部 亨氏の作であろう。
神事の寸前なのに獅子頭に幕が取り付けてない。
子供神輿も準備され広くない拝殿に参加者がギュウギュウ詰めである。
以前、東深山神社と西深山が土地改良事業で移築合社され二つの建物を曳いて合体させた拝殿
なのだそうだ。
軽トラックの屋根にスピーカーを取り付け囃子をながし、荷台には太鼓を乗せて囃子に合わせて
叩く。
賑やかな囃子の内容は興味津々なのだが、誰にも分からない。ここの以前の囃子の可能性もある。
神事が終わると獅子頭の幕付けが始まった。
三箇所を簡単に結びつけて三分で完了である。幕の中に入る獅子舞ではないので、成る程これで
充分なのだ。
神社から出て、三回るといよいよ獅子廻しの出発である。
日差しが肌に刺さる。幟がなびく程強く風があるので、なんとかしのげるが・・・。
宮司と獅子廻し五名が一漆地区の家々を廻る。
獅子と神輿が訪れると住人が玄関で待ち、獅子が神輿にご祝儀を渡す。
見ていると獅子舞いの型が無いのは残念に感じる。
渡部氏作の獅子が手持ち無沙汰のようだ。
夏空に入道雲が表れ、濃い緑の稲穂が揺れながら輝いている。
その緑の参道を獅子と神輿が淡々と渡って行くのを見送った。
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