偶然通りかかって、のぼり旗を見つけてしまった。
もう黙って寄らずには居られない。
南陽市中川地区の諏訪神社では子供神輿渡行の準備中だった。
まさかあるまいと獅子頭について尋ねてみると、なんと「ある」という話だ !
これから神事で獅子頭拝見は見込めないなと察し、上山に向かう・・・。
上山の石崎神社に獅子頭有りの情報を聞きつけ図書館に確認に来てみた。
神社史に二頭の獅子頭の写真があった。
左側の獅子頭の眉毛に見覚えがある。
米沢笹野観音と関根の羽黒神社の獅子頭に見られるかたちである。
大変形良い獅子頭で見事だ。
諸々の情報を収集して中川地区に戻る。
拝殿で神輿の出発時間を待つ絶妙のタイミングに来た。
総代にお願いすると大きな桐箱を出してくれた。
中には大きな赤い獅子頭で白鷹鮎貝系の獅子頭である。
目に白い輪が有り緑の縁もある。大きさの割に軽いので桐材ではないだろうか。
こちらの宮司さんが白鷹町の佐野原の稲荷神社を兼務しており、そちらの黒獅子頭を制作した
長谷部健吉氏の作ではないかと鑑定している。
白地の獅子幕には南陽市夏の陣と書かれて、以前宮内で行なっていた綱引きの出し物に参加した時の
ものだろうと話していた。
イベントも途絶えて以来、獅子頭も箱に入ったままで久しぶりに箱から出したようである。
久しぶりに見た総代方から獅子舞の復活案も飛び出したり、今後思わぬ展開を期待したい
ものである。
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