29日高畠町の元和田、高房神社例大祭に訪れた。
拝殿の彫刻も立派なので、二頭の獅子頭拝見を楽しみにやってきた。
下奥田の田護神社と同じ様に神事の真っ最中だった。
先月ロケハンに来た時、こちらの宮司さんにお会いして獅子頭の件をお願いしていて覚えてく
ださっていた。
総代の方にも了解を戴く・・・面識ある宮司さんもいらっしゃったので、お話も聞けたが
獅子頭については詳細不明であった。
獅子頭はタイプの違う二頭。
幕が付いている・・お祭りが終わっても幕はそのままが多い。
舞の形が無い為だろう。
古い獅子頭の方に記名があったが、文字が緑青(りょくしょう)の様な錆がありブロンズ金で
書いた跡のようである。
延享三年(1746年)丙寅 六月吉日
柳嵐? 右衛門 作之 ・・・である。
名前の柳の次の文字が不明で「嵐」を略した文字ではないかと推測している。
いろいろ他では見られない特徴がある。
口の開閉が蝶番の金具が取り付けられ、耳の取り付け方も複雑である。
鼻先と眼の複雑な彫り、眉毛やヒゲに複雑な文様で描かれている所は他に類を見ない。
脳天の頂蓮?にも金箔で輪が施され繊細な造りだ。
青と紺の幕を転げてみると長い尻尾が付いていた。
次に頭高の獅子頭の方を見てみると、他所の獅子頭の特徴の印象が見えてきた。
川西町の小松の新山神社の古い赤い獅子頭や複数の近辺の神社にある獅子頭と作風が似ている。
左右対称にカチッと作る技術力は見事である。新山神社の赤獅子のレプリカを作っているので
ピンとくるのである。
眼の二重の輪も大きな特徴だ。
詳しくは後ほど書き加えよう・・・これから取材に行かなくてはならない。
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