7月29日川西町下奥田の田子神社例大祭神事の真最中にお邪魔した。
拝殿に二十名程の関係者と神主が四・五人いらっしゃる。
ソロソロ足音を忍ばせ静かに境内に近づいたが、拝殿外には誰も居ないので誰か来たのは
バレバレである。
神事の邪魔にならぬ様、手水の屋根の下で待機していると関係者の方が
「待ってね」とばかり目配せしてくれた。
見知らぬ者はカメラを持っている為か、写真撮りに来たと察してくれたのだ。
実に親切で恐縮してしまう。
神事が終わると総代がやってきてくれて、獅子頭拝見を依頼すると快諾戴いた。
獅子頭は三頭あった。
小松の詳しいオジサンの写真をカンニングして見ていたが、実際間近で見ると迫力ある彫りである。
三頭とも記名詳細は不明であるが、一頭は佐藤耕雲の作の獅子頭は直ぐ分かる荒々しい作風だ。
一番古いと言われる獅子頭を模してアレンジしている。
一番古い獅子頭は、なんと白鷹町の浅立の諏訪神社の獅子頭の様式の元になる様な形を醸している。
以前、諏訪神社の獅子頭は備前の獅子と酷似しているという話や、米沢の川井 羽黒神社と浅立の諏
訪神社の獅子頭の記名の筆跡の類似性の話を取り上げている。
享保16年 米沢の貝沼宣智の作で諏訪神社の獅子頭も同じ作者ではないかと考えている。
この田子神社の獅子頭もその可能性があるのではないか?
三頭目は前記の二頭とは違う神楽系の形である。
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