21日米沢市遠山町の愛宕神社に訪れてみた。

獅子頭所蔵の情報は入っていないのだが・・・足が向いたのだ。

すると、神輿の倉庫を覘くとあるではないか!!　二対も!!!

早速、お願いして拝見する。








こちらは「愛宕の火祭り」で有名で、例祭が八月１日だ。

神輿と共に獅子頭三頭がこの神社から山に登るのだという。四頭あるのだが、一頭が重い事もあり

留守番を命じられているらしい。




二基の神輿の前に一対づつ安置され、右側の一対は大きい獅子頭と一回り小さいものだった。




比較してみると微妙に形が違うが、記名が無く同じ作者かどうか不明である。

塗りが原色赤のカシューで仕上げられ、瞳も大きい塗り方である。





左の一対は右の一対とは様式が違って目が吊り上がっている。

眉毛に特徴あり、色も異なり作風が違うようだ。左は八方睨みで白鷹町の深山神社を彷彿させる

表情だが、鼻の作り方にこだわっている。




二頭共に顎に巻き毛が彫り込まれているが、右の頭は目尻の様式が独特である。




鼻や目の輪郭の黒い模様が特徴である。こちらも瞳が無造作に描かれていて残念である。

どういう訳か脳天の頂蓮が後方に取り付けられ、スパット切った様に真っ二つになっているのが

面白い。




同所に日本芸能神社がある。某関東の神社を移設したものとか。彫刻が見事で興味深い。