米沢市六郷地区の三社目の西江股の稲荷神社である。
17日午前中に訪れたのだが、お祭りは16日だったようで片付け中だった。
近くの公民館で代表者の方に獅子頭の拝見をお願いした。
獅子頭は二頭あって赤獅子と木地の獅子頭だ。
小振りの赤獅子は鼻に紅白のロープを通している。
白鷹町畔藤(くろふじ)熊野神社にある古い獅子頭に印象が似ている。
特に脳天のタテガミの宝珠が一段高く取り付け方が類似している。
木地の獅子頭は中が刳り貫かれていない状態で、このような獅子頭で奉納されているのは
初めてである。戦争中に召集令状が来る前に、想いを込めて彫り込んだのかも知れない。
裏の木口には記名が彫り込まれているが、まだ未解読である。
昭和19年の戦勝祈願の為に奉納されたようである。
目と鼻先にブロンズ金が塗られている。脳天に肉髻(にっけい 頭頂部にある髻に似た一段高
い盛り上がりをいう)があるのが珍しい。
六郷の獅子頭は、それぞれ違った型の個性豊かな獅子頭が存在している。
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