7月14日木曜日・・平日だが頑としてお祭り日は変えない神社もある。
米沢市関根の羽黒神社の前夜祭。午前11時に訪れた時には、神輿の地区巡りから帰って
社務所で昼餉の最中だった。
関係者の方に拝殿の獅子頭を見せて戴く事を快諾。
こちらの獅子頭は三頭あり、取材の資料の写真では不明だった黒い獅子頭の形が特に古びてい
る。目が平らになり、唇が尖っている龍のような独特な形だ。
驚いた事に、大きめの赤い獅子頭は笹野観音の獅子頭と酷似しているではないか・・・!
季節的に瓜二つと言った方がふさわしいかも知れない。
こちらが笹野観音の獅子頭
如何だろうか?
興奮を抑えながら写真撮影を行なうと、意外な場所に記名が出てきた。
顎の開閉の支点になる軸棒部分に彫刻された記名があった。
しかし、顎の部分が重なって肝心な部分が見えない。
即、改めて取材させて戴く事を依頼した。
記名には米澤◯◯桂八
柳町◯◯ 二十才とあった。
旧柳町は現在米沢市大沼デパートのある辺りらしい。
しかし二十歳でこの獅子頭を制作してしまったのだろうか???
黒い古びた型の獅子頭の内部にも記名があった。
解読は難航しそうだ。
小振りの赤い獅子頭の平盤な顎にも特徴が見られる。
軸棒を持って頭上に掲げる形ではないものだ。
獅子頭についての資料は無く、これから棟札の棟梁や木鼻の彫刻、社務所には手の凝った
龍の彫刻もある。
まんず、興味深いものばかりだ。
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