24日米沢市徳町、疱瘡神社にて例祭が行なわれ、誠に良いタイミングで獅子頭を拝見出来た。
神事の前の、これ以上無いという間だった。
獅子頭は三頭あり、役員の方々も祭殿にある二頭はほとんど見た事がないという。
ホコリを払い、明るい所に移動し撮影させてもらった。
新しい獅子頭には記名があり「奉納者 獅子頭一式 佐竹政治 昭和62年2月」協賛者
舟山文雄 高橋富男 中央4丁目・・・である。
現在、子供達の御神輿の渡御の露払い役で練り歩いている獅子頭である。
あと二頭は、破損し顎と耳が無い、小振りの獅子頭と朱の獅子頭がある。
どちらも気になる部分のある顔付である。
白鷹町萩野の旧新獅子頭 矢印は頬の血管模様
小振りの獅子頭は、白鷹町の萩野大日堂の獅子頭に鼻、眉、目、特に両頬の血管の様な模様等
作風が似ている。萩野の獅子頭は制作しているので良く分かるのだ。顎が無いのが残念だ。
巻き毛眉の獅子頭の顎は萩野の獅子頭の顎の、軸棒を下から握る空間の無い平坦な板状の構造と同じ
で、舌がヤハリ平板で萩野風である。
また、巻き毛眉の獅子頭は鼻と唇のめくれ、歯に作者の癖が見られる。
川西町堀金の證誠寺、玉庭酒町羽黒神社、中郡下奥田 田護神社、白鷹町の東田尻、等の獅子
頭に似ている部分があるが残念ながら作者や年代はまだ不明のままである。
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