サハト紅花の図書館で彫刻家 高山文五郎の資料を探しにやって来た。
河北町外の者には貸出し出来ないというので、長井の図書館同士での貸し借り連携がある
ということだ。
高山文五郎の彫刻作品については後日ご紹介したい。
ちょっとガッカリしながら、少し離れた紅花資料館へ向かう。
こちらの御朱印蔵には高山氏の彫刻がある。
ここには以前何回か来ているので、入館せず外の細道を回ることでここに辿り着いた。
池に浮かぶ島に見立てて建てられ風情がある。
門には獅子頭をデザインした左官の漆喰のレリーフがあり面白い。
高山氏の意匠だろうか?
また、ここから近くの根際という地区に三宝行進神社があって、そこの獅子頭はヤハリ高山氏
の作と聞いていたので向かってみた。
行き当たりばったりだが根際公民館という看板を見つけて右折するとあった。
山の斜面の集落のまた上にチラッと神社らしき建物が見えたのだが、入り口が不明で暫く
行ったり来たりしてた。すると住民の女性が庭先で、愛猫のブラッシングをしているので
尋ねてみる。
「三宝荒神神社はご存知ですか?」
首を傾げるので、女性は旦那さんを呼び出してくれた。
どうやら現地では「こうじんさま」だと通じるようだった。
親切に道筋を教えて戴き、神社に到着した。
拝殿の梁の獅子頭を撮影していると、さっきの旦那さんが神社まで来てくれた。
名刺を渡して獅子頭の調査について話すと、詳しい話を知っている方に連絡して戴いた。
この方は根際地区の公民館長だったようで、当然顔が効く方だった。
しかも親切。
神社の獅子像に詳しい方宅に案内してもらいバトンタッチ。
その方のご先祖がその拝殿の梁の獅子を奉納した話をお聞き出来た。
社殿を再建した時、獅子の彫刻を外した事が有り、その裏に記名があったらしい。
明治二年 洙山の作とある写真を拝見する。
その方の祖先が紅花で儲けた時に奉納したとか・・・彫り師がこのお宅に泊まって彫り上げた
と先祖から伝わっているのだという。
この彫刻は高山氏では無いという事だ。
まだ見ぬ、こちらの獅子頭は河北町郷土研究会で高山文五郎の作と鑑定がある。
その方に依れば獅子頭の所在は不明だとか・・・。
神社には物騒で置いておけないので別な場所に保管しているような話し振りだった。
後日、獅子頭の行方を追って再調査しようと考えている。
私も山形県人なんだが・・兎に角親切な県民が多いと感じるのである。
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