高畠の図書館で資料を物色し米沢に来た。
ランチは小野里鮮魚センターのお刺身定食500円が目当てである。しかし、いつもそれだけで
は収まらないのが常だ。
子供の頃、長井の駅前通りに住んでいた。近くに「秋保」「便利屋(通称?)」という鮮魚店
があり、魚が入っていた木箱が積まれている店の前を通ると魚屋特有の生臭い匂がしたもの
だ。
そんな昭和の記憶を呼び覚まさせてくれる風情もある小野里鮮魚センターは米沢の中央にあ
るが、方向音痴の方々を悩ませる主要道路から狭い道を入った場所だ。
そもそも、こちらで所蔵している獅子頭の取材がきっかけである。
鮮魚の販売の他、新鮮な刺身をおかずにみそ汁とご飯が付いて500円という信じられないラン
チを楽しめるスペースがある。
オプションで庄内牡蠣も味わえる。ホヤ貝ともずくを加え200円プラス。
また美人の奥さんの気っぷのいい応対も一味プラスとなる。
旦那さんの腕に掛かれば石の様な岩カキも、あっという間に、海の香りタップリのカキの身を
見事に盛りつけ演出してくれるのだ。
お腹いっぱいになった所で次は徳町の疱瘡神社へ向かう。
米沢に来たら大抵通る道で「中街道」とムサシの通りと交差する近くだ。
疱瘡神社には獅子頭が有り、6月末にお祭りがあるので拝見したいという魂胆である。
長慶寺と隣接して神仏混淆の名残だろう。訪れるとすぐ本殿の彫刻に目が行く。
屋根の棟の真ん中の意外な場所に、鬼面もあるではないか。
屋根を支えている力士のような彫刻だ。
マゲは無く長髪で金太郎にも見えるし邪鬼ではなさそうである。
屋根の鬼面には角が見えないが、玉眼の目が抜けて怖そうな顔付で睨んでいる。
日を改め取材をお願いする事にして北へ向かう・・・次は六郷地区だ。
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