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s-yamamoto
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miho museumの獅子頭について・②
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飯田市美博の図録(2010年発行)は、第13回全国獅子舞フェスティバルー飯田を記念して開催された特別展で発行されたもので、獅子頭について、次の解説が載っております。
獅子頭 一面
木造彫眼彩色
天文9年(1540)銘
個人蔵
本獅子頭は、比較的小振りなもので、頭上に宝珠をあしらったと思われる別材を頂き、金地であらわされた眼はほぼ完全に上を向き、別材を差し込んだ耳はぴんと立つ。後頭部に十ヶ所ほど小さな丸い孔が穿たれており、たてがみを植え付けるための孔であろうか。全体は黒漆を基調とし、宝珠、耳、目の周囲とまくれ上がった口唇は朱漆を塗る。金属板を上下の歯にあてているのは、口の開閉時の音の効果を狙った工夫であろう。
下顎の裏面には陰刻銘がある。ここに登場するのは仙台領の稲子村を中心とする宮城県境に隣接する地名のようであるが、獅子頭を新調するにあたり、各地域で費用を分担していた様子がうかがわれる。天文9年の元号を有するが、元号と干支が合致せず、制作年の確定には検討を要する。
なお、miho museumの図録(2014年発行)では、獅子頭の制作年を天文17年(1548)としております。
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