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豪雪の爪痕

  • 豪雪の爪痕
川西の西大塚を通ると茅屋根の門の痛々しい今年の大雪の被害痕が目に入った

我が獅子宿の一昨年の屋根崩壊と似た様な惨状だ

雪の重みで軒の垂木が折れて茅屋根がダラリとぶら下がっている

思い出して心が痛む・・・

この後の大変な修復工事の工程が目に浮かぶ様だ

だがこの建造物は既に川西町の文化財になっているので、まぁナントカ予算を工面するはず






一周してみると茅材のストックはある程度確保しているようだが

このズレ落ちた部分の修繕に間に合うかどうかは疑問だ


今年の積雪期前までに破損した部分の屋根の茅を剥いて折れた垂木を取り替え新しい茅材を

この厚みまで修復しなければならない


雪下ろしを怠った呪いのツケを払わなければならないのだ

あーーー考えただけで恐ろしい恐ろしい

最近・・茅屋根トラウマになりかけているかもしれない



2015.04.15:shishi3:コメント(0):[獅子宿works]

思い出有りの柳の大木

  • 思い出有りの柳の大木
知り合いから獅子頭の材料となる柳の大木の情報があった

直径1mもあるとか・・出所はあやめ公園

すると直ぐに思い浮かぶ・・

小さい頃から、あやめ公園に行くたびに見上げた

あの枝垂柳の大木だろうか? 

寂しさ残念さに逆行して期待感が湧いてくる・・・弟子と共に現場に直行


まだ残雪が多いので、少し時を置いて本日改めて訪れてみた




大分細木が整理され、太い材が置かれている

公園の池にしなやかな枝を垂らし威風堂々として立っていた、あの柳が横たわっている




根の部分は腐れが見えるが部分部分に使えそうな物が有るのだが・・太い

獅子頭の大きさに伐るのに手こずりそうな雰囲気だ


柳と言っても学術的には様々有るようであるが、木口を見ると赤味の多い柳の様だ


所見の際帰り公園に寄って確認したがヤハリあの柳だった


あの柳が存在していたはずの、その場所には見慣れない風景があった


持ち主はナメコの材にと考えている様だが

思い出のある柳など稀である


何とか残したい衝動が湧いてきた
2015.04.13:shishi3:コメント(0):[獅子宿works]

これでもか!これでもかと!

  • これでもか!これでもかと!
獅子頭の減量の記録である

昨年秋から彫りだして半年・・そろそろ減量の限界だ

現在5.7kg

目標は5.0kg





モデルの古い獅子頭は驚く程薄く軽く彫られている


量ってみると6kgだが、幾度も修復されて制作したての頃よりかなり重い

その6kgが目標なのだが・・新調の頃の木地の重さはいったい、どの位だったのだろうか?

漆や毛の重さ推定500gを差し引くと5.5kg・・・あの大きさからして驚異的に軽い

木地の素材は柳と思われるのだが、桐でないかと疑ってしまう

能面の内側彫りの様に薄く彫るのはかなり困難で時間がかかる

彫り込むにつれ木地が変形してくるが

四本の軸棒が歯打ちの衝撃や、ねじれを吸収している

面白い事に、取り付けられている四本の軸棒のうち一本が意図的にずらして取り付けられている

右手で二本を握る部分が広がっているのだ

文章で説明するのは困難なので、これから写真を撮ってアップすることにする

少々お待ちを~♪




・・ということで撮影



持ち手が獅子を持ち上げている時自動的にアゴが下がる角度になり



軸の直径半分高くずらしているが、どんな効果があるか不明である
2015.04.07:shishi3:コメント(2):[獅子宿works]