今朝は、なんだか久々に霧もあがり、周囲の山々が望める朝となった。
「菜の花や 月は東に 日は西に(蕪村)」という名句があった気がするが、
今朝は、残月と朝日なので、「日は東に 月は西に」という感じで、
なんともチグハグな位置関係なのである。
いや、チグハグと感じるのは、彼の蕪村の句が名句過ぎて、
初冬の今朝の、現実の日の出と残月の風景が、
負けてしまっているからであるのだが、よくよく考えてみれば、
自然が描き出す風景に、本来、勝ちも負けもない。
自然が描き出す風景に、勝ち負けや尊卑貴賤の別を付したりするのは、
「モノゴトに格付けをする」という人の癖というか、脳みそが働くからである。
「格付け」という、上下というか垂直に働くベクトル感を伴う評価軸も、
事象やモノゴトを整理するための、言わば、
人が生み出したバーチャルな社会感覚なんだろうなぁ・・・、などと
改めてつくづく想ってみたり。。。
今朝は、束の間の・・・イワユル「朝照っかり」の様で、
予報では、やまがたはこれから雨や雪になる様だ。
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