2020年から始まった全社員参加型の社内大学、壱岐大学が4年間を終えようとしています。
先日のこと、講師をしてくださった皆さんをお招きして交流会を開催しました。
4年間を振り返りつつ、仮に社内大学を紹介するとしたら、どのような照会文がいいのかを皆で作ってみました。
以下は、わたしの書いた案です。
-----------------------------------------------------------------------------------------
中小企業発展のヒントは社内大学にある
~社長がひとりで頑張るサイクルから、社員がみずから動き出すサイクルへ~
-----------------------------------------------------------------------------------------
開業率より廃業率が増加傾向にある仙台市で、人的資源の成長に成功している企業があります。
きっかけは社長のひとり勉強から脱却をすることでした。社長がひとりで勉強したことを実行し社内共有することで一時的に業績アップ、社内改善しますがそれに限界を感じていました。そこで取り入れたのが人間力アップを謳う社内大学の(壱岐大学)です。
仕事ができると言われる人に共通して備わっている能力の一つとして挙げられるのが「人間力」の高さです。内閣府では知的能力と社会・対人関係力、自己制御をバランスよくできる人が人間力が高いと定義しています。
壱岐大学はビジネスのテクニックを学ぶだけではなく、軸となる人間力を磨く場です。
不況突破のためのアイデア創出会議、多角的な視点、自ら動く人づくりの土台など外部講師を招いて年間50回、4年間にわたって実施してきました。
物価高騰、深刻な人手不足など引き続き厳しい状況にあります。これらの解決策として考えられることは内部資源(リソース)・体制の充実です。社長と社員が一丸となって共に学び良い習慣を身に付けることがテクニックよりも本質的な企業の継続性、生産性向上につながるのではないでしょうか。
■1年間で50回、4年間で300時間!
外部の専門講師を迎えSWOT分析、伝える技術、プレゼンなど直接営業にかかわる講座、ヴォイストレーニング、緑地散策など一見して営業に関係なさそうな講座、そのほか個を知るための利き脳診断、リスクマネジメント、公開講座(5回、延べ100人以上参加)など幅広く実施してきました。他県へ出張講座は8社の実績があります。
■スモールステップの積み重ねでここが変わった!
社内大学の副産物として体得したのが、借り物の言葉でなく自分で考え自分の言葉で躊躇なく話す習慣です。感想や成果発表を講座の最後に欠かさず実施してきたことが、自己主張の練習につながりました。物事の理解が深まり、他者の意見を聞くことで客観的に物事をとらえる習慣が身に付きました。
■10人以下の企業だからできること!
中小企業は日本の企業数の9割以上、雇用の7割を担っています。「過去10年間の主なイノベーション実現の担い手」は回答者の約45%が中小企業(中小企業庁平成28年)との現実をみると、中小企業の成長が更に期待されていることがうかがえます。
一方、中小企業が抱える課題として後継者、技能承継、資金繰り、働き方改革関連法、生産性向上、労働環境改善などがあります。4つの経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)のうち唯一「人」だけは育成ができ、会社にとって人材はまさに財産です。企業発展のため「人間力向上」にクローズアップした社内大学は、業務業態、規模に関わらず真っ先に取り組める方策といえます。
■最終講義は講師を招いて限定公開講座(終了しました)
社長がひとりで頑張るサイクルから、社員がみずから動き出すサイクルへ取り組んだ壱岐大学の成果発表を行います。関わった講師(総数15人)を招きます。
日時:×月×日(×)××:××~××:××
内容:壱岐大学の目的、成果発表、講師紹介、交流会を企画しています。
会場:××××××
-----------------------------------------------------------------------------------------
よりよき人材とともに成長したいとお考えの経営者のみなさま。社内大学の説明に参ります。
お問い合わせください。