レインボープラン推進協議会

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 アウトドアの専門誌「BE-PAL(ビーパル)」(小学館発行の雑誌)の
誌上でレインボープランを紹介するためレポーターとカメラマンのお二人が、
市役所、虹の駅、市民農場などを精力的に取材しました。
うん?アウトドアとレインボープラン。
うーん、やっぱり食、農、環境、田舎暮らし、体験農業などなどを
アウトドア専門誌が見逃すはずは無かったのですね。
そういう時代なのですね。読者には団塊の世代も多いのだそうですし、
何せ人間如何に生きるかですからね。
「桜回廊」も人気上昇中ですし「レインボープランの長井にござっとこやぇ」

 かつて、山形県を訪れたライシャーワーさんは
「ここには本当の日本がある」と話されたそうですが、山形県の中でも
置賜地方は心豊かな「本当の日本・本当の田舎」が残っている地域のひとつだと
思います。心豊かな人たちと自然豊かな置賜地方はいま、
「置賜さくら回廊」で人気上昇中です。国の天然記念「久保桜」、
県文化財指定の「大明神桜」、白鷹町の「古典桜群」、満開の桜の下で
演じられる農民芸能・高玉芝居も見ものです。開花は20日過ぎでしょうか。
(※「さくら回廊」で検索なさると豊富な情報があります。)
お帰りには、「NPOレインボープラン市民市場・虹の駅」で、
季節の産物をお土産にお買い求めください。
市民農場のイチゴが狙い目ですよ。
(ちなみに、5月末までの営業時間は10:00から13:00までです。)
また、「NPOレインボープラン市民農場」では毎朝(当分3・4日毎に)
イチゴの直売を行っています。有機栽培適用農薬を1回だけ散布しています。
安全で美味しいですよ。

※なお、今回の取材記事は「BE-PAL5月号」(4月10日(火)発売)の
誌上に掲載になります。


市民農場での取材対応


夜の久保桜(昨年4月28日撮影)

2007.03.29:rainbowコメント(0):[メモ/]

 2月24日(土)長井市民文化会館で農場の第3回定例総会が開かれました。
開会に当たり、竹田理事長は次のように挨拶(要旨)をしました。

「昨冬は豪雪、春は暖かく夏は猛暑、集中豪雨に強風被害と作物の生育には
厳しい年だったがボランティアのご苦労で乗り切った。
流通面では市内スーパー3店舗にインショップとして他の生産者と協働して
コーナーを設置して頂き市民への供給体制の充実を図った。
農場内の直売額も伸びて、市民への供給額が当初予想を超える690万円を超す
実績を挙げることができた。関係者に感謝する。
新年度も、市民に安全な野菜をより安定的にお届けできるように頑張るとともに
ソフト事業にもNPOの特徴を出しながら取り組んで行きたいのでご来賓各位に
ご支援をお願いしたい。また、次の世代への橋渡しをする会員の参加を得て
技術と経営感覚を育成することも視野に入れて取り組むみたい」
と抱負を述べました。

来賓として次の方々が出席しました。
山形県議会議員(長井市選出・当農場賛助会員) 平 弘造さん
置賜総合支庁長代理 総務企画部長・新野潔さん
長井市長代理(助役欠員) 企画調整課長 松木幸嗣さん
レインボープラン推進協議会 会長 江口忠博さん

各来賓から、つぎのとおり取り組みへの賛辞と期待が寄せられました。
平県議:「次の世代を考え循環の思想に裏打ちされた
取り組みがすばらしい、更に充実を」。

新野部長:「県の総合開発計画でもまちづくりの推進にはコミュニティーを
重視しており、行政と各種団体とのルール作り・共通の認識について検討を
始めている。置賜では「置賜協働のまちづくり共同宣言」をまとめ賛同団体を
募集している。NPO活動のさきがけとして模範的な活動を評価しており
更にご尽力を」。

松木課長は市長のメッセージとして「皆様の活動は、土と命をつなぐ循環の
まちづくりと食を取り巻く現在に必要不可欠なものであり、
そのすばらしい活動をいろいろな分野へ拡げていただき、
まちづくりの一端を担っていただきたい」と代読し、
市長の掲げたレインボープランのまちづくりを具体化したいと述べられました。

また、江口会長は「新しい農のあり方を実践されている貴NPОの活動は、
市民誰もが食を支える担い手になり得ることを証明されている。
農を社会の様々な分野で活かす取り組みは、未来の市民にとっても良い
メッセージとなっている。」とまちづくりへの広がりを期待する
メッセージを寄せられました。

議長には、前レインボープラン推進協議会副会長の遠藤イチ子さんが選出され
議事が進められました。

議事                     

第1号議案 平成18年度事業報告について

「安全な作物つくり事業」ではボランティアの農作業活動が年間述べ
人数2,318人・日、時間数は6,900時間を越えて順調に推移したこと、
作柄は作物と時期によりまちまちだが、スーパーのインショップ実施と
価格が比較的堅調であったことなどから、供給額が当初予算を上回ったこと。
「健全育成と食農教育事業」と「生きがい支援事業」では、
市内小学校での講話や国内外からの視察者を受け入れ、食と農の大切さの
啓発につとめたこと、特に高齢者の生きがい支援事業が年々充実してきたこと、
「障がい者の自立支援事業」にも2名の障がい者を受け入れたことの実績を
挙げたが、「農の継承者支援事業」と「農地のたすき渡し事業」は、
指導者の確保など受け入れ態勢が整えずまた、希望者もなく今後の課題で
あることが報告された。
なお、水道敷設、客土、事務機器の整備を図ったことの報告もなされた。

第2号議案 平成18年度決算報告について  

経常収入 7,348,277円 経常支出6,202,901円で単年度収支は
1,145,376円の黒字、水道敷設に係る固定資産取得費417,200円、
減価償却費と前期までの繰越赤字869,361円があることから
繰越黒字額は42,038円になることが報告された。
なお、平成17年度決算・財務諸表の一部に修正の必要があるので
併せて承認を求めた。

監査報告の後、第1議案、第2号議案とも承認された。

第3号議案 平成19年度事業計画(案)について

基本的にこれまでの事業を継続するが、事業運営のスタッフ、
特に、教育、福祉、農業技術と管理部門に当たる会員ボランティアの
充実を図るため、関係者の協力を得て会員を募集すること。
現在、新たに市内の農家から水田(小面積)の耕作依頼があるので、
米作りも本格的に取り組むことになる見込みであることと
インショップを充実すること、設立後、第4事業年度に入るので
ソフト事業にもスタッフの参加を求め取り組みたいなどが提案された。
なお、年間のボランティア作業人数は延べ2,700人/日を見込んでいる。

第4号議案 平成19年度予算(案)について

収入の部では、生産物供給事業は前年度実績をベースに、
昨年度より1,000千円プラスの7,000千円とし、収入合計は対前年950千円増の
7,350千円を計上した。
支出の部は、収入増に係る販売手数料とボランティア参加支援費(人件費)の
増額を見込み、総額で対前年350千円増の6,750千円を計上し、
単年度収支は600千円の黒字とした。
黒字は施設整備など長期借入金の返済に充てることを提案した。
なお、農作物価格は気象変動とこれらに伴う価格の変動幅が大きく
収入額の不確定要素が多きいことも付け加えられた。

質疑応答では特に異論は無く、第3号議案、第4号議案とも原案とおり承認された。

議事終了後、NHK山形放送局 小国士朗さん(賛助会員)のミニ講話を頂いた。
小国さんは、今年・元日夜のゴールデンタイムに、NHK総合TV
「NHKスペシャル・ふるさとからのメッセージ」で長井市のレインボープランと
長井工業高校をすばらしい取り組みだと全国に紹介してくださったディレクター。
取材を通して長井市民と触れ合った好印象とレインボープランプラン飛躍への
提案などを誠実な語りで話なされ感動を与えました。

終わって、会員と参加者全員で「茶話会」、
新年度への抱負などを語り合いました。

当日の出席者数は36人、内委任状提出者14人、ほかに非会員ボランティアも
4名出席しました。なお、会員総数39名。  (市民農場活動報告)


挨拶する竹田理事長


遠藤議長


ミニ講話の小国さん


みんなで茶話会





 2月2日、今年の元旦、夜のゴールデンタイムに放送された
「NHKスペシャル・ふるさとからのメッセージ」の番組つくりで
長井市のレインボープランとロボット開発に取り組んだ長井工業高校と
それを支援した町工場など産業界との連携などを取材した
ディレクター、カメラマンそれに山形放送局長など幹部職員が取材の対象者
など関係者の出席を求めて開いたもの。
 地元側からの出席者は、町工場の経営者とロボット関係者、
レインボープラン関係者。それぞれ番組の主役級から裏方の代表者まで
合わせて15名ほど。
 NHK側からは今回の取材協力への謝意と番組つくりの狙いや経過、
特に、地方が深刻な財政難で苦しんでいる中で次の世代を見つめ
「地域を活気付けるのは自分たちだ」との取り組みが地域再生のモデルで
あると紹介したことに対する放映後の反響が高かったことなどの説明が
ありました。また、取材に多くの日数をかけたのに放映時間が10分足らずと
短く取材協力者の不満もあったのではとの思いと、全国放送後に大きな
反響があったことから、長井市分を県内向けの「山形スペシャル」として
25分番組に再編集して前後3回の放映を決定したこと。
更に5月10日午後5時30分から「クローズアップ東北」で再々放映することに
決定したことが伝えられました。担当ディレクターからは取材を通じて
豊かな地域であることを実感し、意欲的に制作に取り組めたこと、
締めくくりのコメントは「世代を超えて誇れるふるさとづくりにしたい
という思いが長井の人々をつないでいます。」でした。

 なお、全国放送の中で、評論家の内橋克人さんは
「長井の取り組みは世界的にも地域再生のモデルだといわれているが
財政は極めて厳しい状況にある。追い詰められたからこそ生まれたもので、
苦しんだ地域だから再生への突破口があった、そこに長井の先進性がある」
とのコメントを述べておられました。


NHKの「地域応援キャンペー」に相応しいミーティングでした


2007.03.28:rainbowコメント(0):[メモ/]

 1月24日、韓国全羅北道東部地区の水稲栽培組合員等22名が
環境保全型農業と土づくりを学ぶためにレインボープランの視察に
おいでになりました。
一行は、レインボー認証農作物を食材としている「レインボープラン参加店」で
昼食後、市民ガイドの案内でコンポストセンターを視察し、専業農家である
レインボープラン推進協議会の若林副会長にも加わっていただき
事業概要や日本の水稲栽培について説明をしました。
一行からは、有機栽培についての質問から政府の農業政策、特に補助事業に
ついて地方の生産者の受け止め方など広範囲な質問がなされ、
回答者も真剣に答えていました。
 なお、一行とは別に2月22日にも韓国・ソウル大学の教授と東京大学の
韓国人留学生が視察に見えていました。




2007.03.28:rainbowコメント(0):[メモ/]

 1月19日、推進協議会の役員会が勤労センターで開かれました。
江口会長は、挨拶の中で
「レインボープランは動き出して20年も経ているがこの程度かとの話も聞く。
確かに課題もあるが地域づくりの「ながーい計画」として取り組む必要が
ある。市政でも(市長が代わったので)レインボープランの理念を
まちづくりに活かしたいとの意向が強くなっているので一緒になって
取り組んでいきたい。また、お正月にNHK・TVがスペシャル番組で
レインボープランを取り上げてくれたし、朝日新聞の報道によると
東北地方で2025年に伸び率の高い地域のナンバーワンに長井市が
挙げられていた。期待に恥じないよう地道に歩んで生きたい」と述べた。

議題の1は生産体制について。

米の域外出荷問題についてJAと協議が進んでいることとコンポストの販売が、
畜産堆肥の安売りの影響を受け、在庫が目立っていることの報告を受けて討議。

◆レインボープランを地域ブランドとして売り出そうとしても
 市場からの評価を受けられるとは限らない。
◆まちづくりの視点より産業振興の視点で取り組むべきだ

などの意見が出された。
当面、農業振興の視点に立って行政(農業委員会、農林課)を
含め取り組むこととなった。

議題の2は認証制度の取り扱いと適用について。

10年前、協議会独自の基準ではじめた認証制度も周りの環境が様変わりして、
見直しの必要があること。参加農家が少なくなっているのは、
小規模高齢者の取り組みから始まったこともあり、記帳など運用上の煩雑さや
高齢のため耕作そのものをやめる農家が出る反面、新規取り組みが
少ないことも原因との事務局説明あり。
レインボーコンポストを圃場に散布すれば、農薬や化学肥料の規制を問わず
慣行栽培でも「レインボーコンポストを施肥した圃場」として
圃場認証を導入しようする新たな提案とこれまでの認証基準を継承するもの
との2本立ての制度に改めることについて討議した。


◆土壌条件がそれぞれ違うのだから圃場毎、ハウス毎、作目毎に対応できるので
 圃場認証は良い。
◆少量多品目栽培(混栽)ではドリフト(農薬飛散)には対応できないため、
 県の特別栽培認証基準にも合致しない。
◆消費者に対する生産者責任はどこまでもある、栽培管理簿は継続を求めたい。
◆レインボー農産物のトーンダウンは避けられない。
◆特別栽培品を始めほとんどの認証チェックは書類審査で、
 消費者との信頼関係になる。
◆残留農薬などの問題は食品衛生法上のことで「認証」とは直接に
 関係はないがイメージダウンにならないか。
◆現在、長井市ではレインボー米は特別栽培米として行政上の特典
 (転作作物として5パーセントの収量減を認め助成)を与えているが、
 圃場認証制度となれば見直しも検討。

以上のような議論を経て、原則的に事務局提案の圃場認証と
従来の認証の2本立て制度とすることで大筋で合意。
その他、1.計画申請時の認証、2.認証シールの取り扱い、
3.特別栽培農産物適用の見直し、4.認証委員会の新たな設置について原案を承認、
具体的な課題については更に事務局で詰めることになった。

その他、レインボープラン講師派遣事業実施用要領の確認がなされた。


課題を慎重に審議した役員会



2007.03.15:rainbowコメント(0):[メモ/]

 12月25日は農場の「鍬収め」、イチゴの草取りと
葉ダイコンの収穫で1年の農作業の締めくくりをしました。
 作業後ノンアルコールで乾杯。
お餅をついていただき来る年への期待を語り合いました。


イチゴの除草作業


みんなで餅をつきました


乾杯!作業の後は特に美味しい!

 明けて1月17日は「鍬おろし」、年初めの作業もイチゴの草取りからでした。
今年は暖冬、加えて昨年圃場に入れた新しい土に勢いがあることから、
あっという間に雑草がはびこり、まさにハウスの中では雑草との戦いが
始まっています。農薬を一切使わないイチゴ作り、安全を供給するには
今から1本1本手作業で草を抜く作業が欠かせません。
このことを知っている方は農場のイチゴの価値を高く評価してくださいます。
 作業終了後、理事長が腕を振るって作ってくれたマグロのぶつ切りに
農場の水菜を絡ませた「農場カルパッチョ」と雑煮に舌ずつみを打ちながら、
今年の期待を語り合いました。理事長は魚料理も得意なんですよ。


雑草を抜き取った後の圃場は気持ちがサイコー


「農場カルパッチョ」、ただのぶつ切りじゃないの


見てください!全員満腹で満たされた顔、顔