レインボープラン推進協議会

レインボープラン推進協議会
ログイン


 2月24日(土)長井市民文化会館で農場の第3回定例総会が開かれました。
開会に当たり、竹田理事長は次のように挨拶(要旨)をしました。

「昨冬は豪雪、春は暖かく夏は猛暑、集中豪雨に強風被害と作物の生育には
厳しい年だったがボランティアのご苦労で乗り切った。
流通面では市内スーパー3店舗にインショップとして他の生産者と協働して
コーナーを設置して頂き市民への供給体制の充実を図った。
農場内の直売額も伸びて、市民への供給額が当初予想を超える690万円を超す
実績を挙げることができた。関係者に感謝する。
新年度も、市民に安全な野菜をより安定的にお届けできるように頑張るとともに
ソフト事業にもNPOの特徴を出しながら取り組んで行きたいのでご来賓各位に
ご支援をお願いしたい。また、次の世代への橋渡しをする会員の参加を得て
技術と経営感覚を育成することも視野に入れて取り組むみたい」
と抱負を述べました。

来賓として次の方々が出席しました。
山形県議会議員(長井市選出・当農場賛助会員) 平 弘造さん
置賜総合支庁長代理 総務企画部長・新野潔さん
長井市長代理(助役欠員) 企画調整課長 松木幸嗣さん
レインボープラン推進協議会 会長 江口忠博さん

各来賓から、つぎのとおり取り組みへの賛辞と期待が寄せられました。
平県議:「次の世代を考え循環の思想に裏打ちされた
取り組みがすばらしい、更に充実を」。

新野部長:「県の総合開発計画でもまちづくりの推進にはコミュニティーを
重視しており、行政と各種団体とのルール作り・共通の認識について検討を
始めている。置賜では「置賜協働のまちづくり共同宣言」をまとめ賛同団体を
募集している。NPO活動のさきがけとして模範的な活動を評価しており
更にご尽力を」。

松木課長は市長のメッセージとして「皆様の活動は、土と命をつなぐ循環の
まちづくりと食を取り巻く現在に必要不可欠なものであり、
そのすばらしい活動をいろいろな分野へ拡げていただき、
まちづくりの一端を担っていただきたい」と代読し、
市長の掲げたレインボープランのまちづくりを具体化したいと述べられました。

また、江口会長は「新しい農のあり方を実践されている貴NPОの活動は、
市民誰もが食を支える担い手になり得ることを証明されている。
農を社会の様々な分野で活かす取り組みは、未来の市民にとっても良い
メッセージとなっている。」とまちづくりへの広がりを期待する
メッセージを寄せられました。

議長には、前レインボープラン推進協議会副会長の遠藤イチ子さんが選出され
議事が進められました。

議事                     

第1号議案 平成18年度事業報告について

「安全な作物つくり事業」ではボランティアの農作業活動が年間述べ
人数2,318人・日、時間数は6,900時間を越えて順調に推移したこと、
作柄は作物と時期によりまちまちだが、スーパーのインショップ実施と
価格が比較的堅調であったことなどから、供給額が当初予算を上回ったこと。
「健全育成と食農教育事業」と「生きがい支援事業」では、
市内小学校での講話や国内外からの視察者を受け入れ、食と農の大切さの
啓発につとめたこと、特に高齢者の生きがい支援事業が年々充実してきたこと、
「障がい者の自立支援事業」にも2名の障がい者を受け入れたことの実績を
挙げたが、「農の継承者支援事業」と「農地のたすき渡し事業」は、
指導者の確保など受け入れ態勢が整えずまた、希望者もなく今後の課題で
あることが報告された。
なお、水道敷設、客土、事務機器の整備を図ったことの報告もなされた。

第2号議案 平成18年度決算報告について  

経常収入 7,348,277円 経常支出6,202,901円で単年度収支は
1,145,376円の黒字、水道敷設に係る固定資産取得費417,200円、
減価償却費と前期までの繰越赤字869,361円があることから
繰越黒字額は42,038円になることが報告された。
なお、平成17年度決算・財務諸表の一部に修正の必要があるので
併せて承認を求めた。

監査報告の後、第1議案、第2号議案とも承認された。

第3号議案 平成19年度事業計画(案)について

基本的にこれまでの事業を継続するが、事業運営のスタッフ、
特に、教育、福祉、農業技術と管理部門に当たる会員ボランティアの
充実を図るため、関係者の協力を得て会員を募集すること。
現在、新たに市内の農家から水田(小面積)の耕作依頼があるので、
米作りも本格的に取り組むことになる見込みであることと
インショップを充実すること、設立後、第4事業年度に入るので
ソフト事業にもスタッフの参加を求め取り組みたいなどが提案された。
なお、年間のボランティア作業人数は延べ2,700人/日を見込んでいる。

第4号議案 平成19年度予算(案)について

収入の部では、生産物供給事業は前年度実績をベースに、
昨年度より1,000千円プラスの7,000千円とし、収入合計は対前年950千円増の
7,350千円を計上した。
支出の部は、収入増に係る販売手数料とボランティア参加支援費(人件費)の
増額を見込み、総額で対前年350千円増の6,750千円を計上し、
単年度収支は600千円の黒字とした。
黒字は施設整備など長期借入金の返済に充てることを提案した。
なお、農作物価格は気象変動とこれらに伴う価格の変動幅が大きく
収入額の不確定要素が多きいことも付け加えられた。

質疑応答では特に異論は無く、第3号議案、第4号議案とも原案とおり承認された。

議事終了後、NHK山形放送局 小国士朗さん(賛助会員)のミニ講話を頂いた。
小国さんは、今年・元日夜のゴールデンタイムに、NHK総合TV
「NHKスペシャル・ふるさとからのメッセージ」で長井市のレインボープランと
長井工業高校をすばらしい取り組みだと全国に紹介してくださったディレクター。
取材を通して長井市民と触れ合った好印象とレインボープランプラン飛躍への
提案などを誠実な語りで話なされ感動を与えました。

終わって、会員と参加者全員で「茶話会」、
新年度への抱負などを語り合いました。

当日の出席者数は36人、内委任状提出者14人、ほかに非会員ボランティアも
4名出席しました。なお、会員総数39名。  (市民農場活動報告)


挨拶する竹田理事長


遠藤議長


ミニ講話の小国さん


みんなで茶話会





 12月25日は農場の「鍬収め」、イチゴの草取りと
葉ダイコンの収穫で1年の農作業の締めくくりをしました。
 作業後ノンアルコールで乾杯。
お餅をついていただき来る年への期待を語り合いました。


イチゴの除草作業


みんなで餅をつきました


乾杯!作業の後は特に美味しい!

 明けて1月17日は「鍬おろし」、年初めの作業もイチゴの草取りからでした。
今年は暖冬、加えて昨年圃場に入れた新しい土に勢いがあることから、
あっという間に雑草がはびこり、まさにハウスの中では雑草との戦いが
始まっています。農薬を一切使わないイチゴ作り、安全を供給するには
今から1本1本手作業で草を抜く作業が欠かせません。
このことを知っている方は農場のイチゴの価値を高く評価してくださいます。
 作業終了後、理事長が腕を振るって作ってくれたマグロのぶつ切りに
農場の水菜を絡ませた「農場カルパッチョ」と雑煮に舌ずつみを打ちながら、
今年の期待を語り合いました。理事長は魚料理も得意なんですよ。


雑草を抜き取った後の圃場は気持ちがサイコー


「農場カルパッチョ」、ただのぶつ切りじゃないの


見てください!全員満腹で満たされた顔、顔



 農作業ボランティアの皆さんが声を掛け合って、
12月20日に市内の温泉「はぎの湯」で忘年会を開いてくれました。
 理事長以下の役員にもお誘いがありましたので参加し、
互いに労をねぎらうとともに来年度も頑張ろうと語り合った後、
持ち寄った品々のビンゴ抽選会などで楽しいひと時を過ごしました。



(市民農場活動情報)



 市民農場が食育事業の一環として、
市内にある幼稚園の園児・父兄を対象とした稲作体験事業の
締めくくりとして、11月14日、収穫したお米で餅をつきました。
 
 田植えと稲刈り手伝いをした50名の園児は、
保護者と一緒に代わる代わる杵を持ち上げ餅つきに歓声を上げました。

 田植えした小さな苗がお餅になった不思議と、初めて見る臼と杵、
みんながお手伝いしたお米で出来上がったお餅の美味しさは格別と
関係者みんなが感動した餅つき大会になりました。
    

特性の幼児用杵も結構重いようでした


質問攻めに会う竹田理事長


10月21日は、朝から来年収穫するイチゴの定植作業。
それに先立ち、作業ボランティアの方々が理事長から
定植のについての講習を受けました。



一見、ベットに手で穴を掘り植えつけるのは簡単なようだが、
浅からず深からず、果房が通路側に伸びるようになど、
初心者には結構難しい作業のようでした。

 午後からは、2組の親子が里芋堀りの体験作業に挑戦しました。
ズイキと呼ばれる茎の部分を稲刈り鎌で切り取った後掘り上げ、
親株の周りに寄り添うように成長した小芋をはずす作業はなかなか大変。
スーパーなどで袋詰めで売られている里芋も、
土の中では親株と小芋の関係で成長することなどを学びました。 



 そして、夕方からは農場の収穫祭・恒例の「芋煮会」。
理事長から、「今年の供給(売上げ)額は皆さんのお陰で、
600万の予算額を達成することが可能になった。
心から感謝し、皆さんとともに喜びたい。農場の更なる充実のため
芋煮を味わい、皆さんと交流懇談を深めてもらいたい」と挨拶、
みんなで掘り取った子芋に牛肉、きのこ、ねぎ、こんにゃくなどを入れた
「芋煮」をつくり、土の恵みを味わいました。
芋煮会には、会員、賛助会員、ボランティアの他親子の芋掘り体験チームも
参加、総勢40名。
更に、東京で出版会社を経営しておられる地元出身のK社長さんの
飛び入りで、首都圏における山形産の直販事情(青果物)の話もあり
楽しく有意義なひと時になりました。



 この日、山形放送TVの取材クルーが来場、
以上の一連の様子を録画撮りをされました。
今後、食育番組に仕上げる予定とのことで、どのような番組になるのか
楽しみです。番組・放映が決まりましたら、このHPでお知らせします。




 当農場はもともとが水田、土地改良事業で稲作用に給排水路が
整備されていました。
しかし、最近では周辺に道路が整備され住宅団地が出来るなど、
かつて「早苗が原」と称された一帯の美田は見る影もなくなって
しまいました。

 給排水路の管理者は、泥上げ作業もほとんどしないため農民や地域住民が
年に1回、土砂揚げ・除草作業をするだけで、通常でも圃場は全体が湿りがち。
毎年、大雨が降ると排水路から水が逆流し、露地もハウス内も水浸しになり、
ようやく発芽した幼苗などは全滅することがたびたび。
収穫にも影響を受けるなど畑作物の栽培には苦労の多い土地条件の農場です。

 今回、今年度の収支状況を勘案し、ハウス2棟に新しい土を投入することを
理事会で決定し、その作業を行いました。

 10月11日、男性の理事、監事が全員出動、重機と運搬機を借り上げ、
業者が運んだ土を、ハウス内に均等に撒く作業はかなりの重労働。
1日がかりの作業でしたが、力仕事に慣れていない高齢の1名はかなり応えた
様子で半日でギブアップ、支援者にバトンタッチをしました。
でも、来春は新しい土で育った美味しいイチゴが沢山収穫できそうで、
期待のもてる作業でした。

  
水浸しのハウスでミニトマトの収穫(04.7.11)



◆作業風景その1


重機のオペレーターは当法人の監事


◆作業風景その2


ズッシリと重い土くれに、数え切れない微生物が