レインボープラン推進協議会

トピックス
 今日、タスビルで観光シンポジュウムが開かれました。
都合で、基調講演の纏めの部分からの途中参加。パネルディスカッションをお聞きして大変勉強になってきました。
しかし、次のことを発言したかったのですが、時間がないとのことで、最後にさわりの部分のみ発言をしてまいりました。言い足りなかった部分を含め次にメモしましたので皆様のご意見を頂きたいと思います。

◎現在、市の第4次計画にもレインボープランは、農業や環境には勿論、商工、観光などにも敷衍して活かせるツールとして位置づけられているし、3年前までの7、8年間(?)は、立派な市勢要覧資料「ながいのあらまし」の最初の見開き2ページにわたり「これがレインボープランだ」と内外にアピールしています。中央官庁のこれまで御世話になった数少ない方々からも「こちらでは長井のレインボープランは知らないひとはいない。がんばれ」と激励を受けることが多くありました。国の白書、教科書などこれほど対外的なアピール効果のあった事業は過去を見ても多くはないでしょう。視察者も多数、国際的にも評価がなされていると見ています。
 
◎レインボープランは更に国・県の助成・市は借金までして未来志向の大プロジェクトとして進めています。ソフト事業で色あせもせず市民の力で継続されている事業は全国的にも多くはないと思います。

◎多くの市民と行政がともに取り組み「協働のまちづくりのモデル」として山形県がNPOを推進する当初の段階で、推進事業のPRに使われてきました。

◎グリーンツーリズム関係(教育旅行など)にもまだ未熟ではあるが対応しています。理念がすばらしいと、仙台市の中学生など、他市からバスで生徒を連れて来る学校も後を絶ちません。

◎過去のデストネーションキャンペーンにもエントリーさせていただきました。1年だけで効果がでるなら苦労はありません。何とか続けて欲しいと思っていました   

◎これまでたくさんの表彰をいただいたが、これはレインボープラン関係者の受賞ではなく、行政を含め全市民が受賞者なはずです。・・・

◎そして震災後は、「新しいまちづくりの原型がレインボープランにあった」と改めて関係先から評価され、本年3月には、全国地方紙と共同通信が募集した「地域再生大賞」の優秀賞もいただきました。  

◎先月、明治大学農学部の学生さん12.3名が1週間、これからの地域づくりのケーススタディーとして長井市で宿泊研修を積まれたが、長井は癒しの空間がすばらしい、学生の中には精神的な課題を抱えて悩んでいる者が多いが、ここで農作業体験をさせてもらえれば双方にメリットがあるのではないかとの提案がありました。大学の研修は、明治大学のほか、2校が同様の研修を長井ではじめています。
 これまでレインボープランで長井市を訪れた方々は、ほとんど通年型。宿泊、フラワー長井線、タクシー、お土産、リピーターとなり「その後のレインボープラン」を尋ねる方々も少なくありません・・・(情報提供に手も資金も回らず市民の皆さまにお伝えできないもどかしさをいつも感じています。)

◎過日の上甲晃氏(元・松下政経塾の副塾長として多くの政治家を育てられ、現在「青年塾」を主宰し、塾生教育のフィールドワークとして長井市を1年おきに宿泊研修地として、これまでも5、6回訪れている。)の講演でも、長井市はこれからのまちづくりのモデルになりうる要素を持っていると絶賛しておられました。(だから継続して研修地にしているのでしょう。なお、この講演会は長井市報で周知していました。)・・・・、

 今日は、市民の皆さまに関係者の一人として、またこれまでの力不足を感じてきました。というのは、「レインボープラン」について今日のシンポの資料には、一文字も、また、壇上からは一言の発言もなかったこと(都合で、途中参加なので基調講演の前般で触れてくださっておられていたら失礼)に悲しくなり、最後に、以上の一部を述べ、ぜひレインボープランも観光振興のツールとして検討の対象にして欲しいと発言してきた次第です。(横山太吉・元レインボープラン推進協議会会長)
ある日の菜なポートでのこと、売れ残った農産物をトレーで運ぶ生産者の姿。
トレーの中にはレインボープラン認証シールの貼られた農産物が少なくなく入っています。ため息をはきながら運び出す生産者の後姿はとても寂しげです。

レインボープランが始まったのは15年前。化学肥料や農薬に依存しすぎた戦後の農業が、市民の食生活や生産現場を蝕む現実を見つめ、百年後のまちづくりを見据えて、「土の健康と台所の健康づくり」が域内で回り続ける仕組みとして生まれました。

 中央地区から出される未利用だった生ごみが、ていねいに分別され、コンポストセンターで堆肥化され、農地にすきこまれます。

 土の中の微生物たちは堆肥を食べ、排泄物によって土をミネラルなどの栄
養素に富んだふかふかな状態に保ちます。

 私たちは、その土で育った野菜を通して、ミネラルなどの栄養を受け取っているのです。そして、それらは幼い子どもたちの健全な味覚を早い時期につくり、また心身の健やかな成長にも欠かせない栄養素となるのです。

レインボープラン認証農産物づくりは、農薬や化学肥料を控える分、草取りや手作業で虫を取るなど、けっして楽な仕事ではありません。その苦労や手間をかけ生産された農産物の証として貼られるのが認証シールです。

 認証シールは地産地消に加えしっかりした栽培履歴(その農産物がどのような肥料・農薬を使って栽培されたかの記録)の裏づけがあり、消費者もレインボープランに参加している証でもあるのです。

「まち(消費者)が、むら(農家)の土の健康を守り、むらがまちの台所の健康を守りかえす」。レインボープランの考え方のひとつでもあるこの言葉の意味は、まさに健康な土からスーッと芽生えた農産物をデザインした丸い小さな認証シールの中に、生産者の思いとともに込められています。

 しかし、もう一方の消費する側が、生ごみの分別だけにとどまってはいないでしょうか。認証農産物が市民の台所に届いて初めて生産者の汗が報われます。
生産者の笑った背中が見たいものです。



このシールがレインボー農産物の目印です
(実物はカラーです)

広報ながい 2012年11月1日号内 「虹の郷発希望行き」掲載記事
今年も、もとまち青空フェスティバルの時期がやってきました。(10月7日)
 レインボープラン推進協議会では、毎年レインボーカレーとレインボー野菜直売のブースを出店しています。レインボーカレーは、レインボープラン認証野菜をはじめ地場の食材が溶け込んで滋味たっぷり、子どもからお年寄りまで大好評です。 
 そもそも、レインボーカレーがもとまち青空フェスティバルにお目見えしたのは平成14年のこと。
 当時、本町大通り商店街の活性化に向けた構想が話し合われていました。商店街は商品の売り買いを通して中央地区と周辺地区が交流する地域循環の場。そこに、資源と食の循環の輪でまちとむらが支えあうレインボープランのイメージを重ね、「レインボープランの風が吹くまち・もとまち」が活性化の基本目標となりました。

 もとまち青空フェスティバルはその象徴的な行事。レインボープラン推進協議会も、行事に参加してまちとむらを食でつなごうと、安心な地場食材をふんだんに使ったカレーの提供を始めました。

 月日が流れ、まちの姿や活性化に対するイメージは少しずつ変化しているようですが、市民のまちを愛する気持ちと、子どもたちに安心安全でおいしいものを食べさせたいという願いは変わりません。その思いが、レインボーカレーを10年間支えてきました。

 このレインボーカレーを、今年は「福幸ファーム」と共同で提供します。福幸ファームは、長井市で避難生活を送っている福島県の皆さんが、NPOレインボープラン市民農場の協力のもと野菜づくりに取り組んでいる農場です。
 まちとむらをつなぐフェスティバルが、今年は、被災地と長井をもつなぎます。

みんなで味わいにござっとごやえ!

広報ながい 2012年10月1日号内 「虹の郷発希望行き」掲載記事

講演会「食からはじまる地域づくり」中止の報告とお詫び
 広報ながい8月1日号で案内の、アル・ケッチャーノ オーナーシェフ 奥田政行氏 講演会「食からはじまる地域づくり」(9/16予定)は、講師が急病により長時間の移動が困難となったため開催を中止しました。講演を心待ちにしていただいた皆さんへお詫び申しあげます。



その1「福幸ファーム稲刈り体験」

5月22日予定された「福幸ファーム稲刈り体験」は、雨のため23日に順延。小雨がぱらつくあいにくの天候になったが米沢市から幼児を連れて参加されたおかあさんやお子さん連れなど避難者10名に農場のボランティアを含め総勢20名ほどが参加。内、稲刈り体験者は5名だけで他は初体験。
稲刈りがまの使い方などの指導を受けて初体験に挑戦。幼児たちは稲株の中に入ること自体楽しい様子で親の心配も苦にせず遊びまわり、大人も「雨は苦にならない楽しいですよ」と。しかし、残念ながら雨足が強くなってきたので1時間ほどで切り上げ、急遽、近くの公民館でおにぎりを食べながらの交流会となりました。












その2 恒例の園児と稲刈

 9月25日は雨足の強かった前日の天候とは打って変わった秋晴れとなり、絶好の稲刈り日和。
福幸ファームに隣接した当市民農場の田んぼは、5月に保育園児と一緒に田植えをした所。ここに、年長児27名に保護者と保育士、当農場のボランティアなど総勢40名近くで刈り取り作業となる。
 刈り取りは主に機械、昔ながらの杭掛けによる乾燥をするので一束づつ束ねられた稲束を、杭の打ち込まれた場所に運ぶのが園児の仕事。年中児も大勢で作業見学に訪れ、声援を送る中で競い合っての稲束運びに園児たちは「楽しいーッ」を連発、イナゴや蛙を見つけるたびに歓声を上げるなど、さわやかな食農教育の一こまでした。











 
 大正大学人間科学部人間環境学科環境コミュニティを専攻する30名(1学年28名、2学年2名)の学生が、7月24日から3泊4日の日程で今年も長井での現地研修をしました。

 4回目となる今回は、長井市、長井ダム水源地域ビジョン推進会議、レインボープラン推進協議会が連携して受け入れしました。

 25日は、様々な地域資源を活用したまちづくりの取り組みを学ぶため、3つのグループに分かれ、熊野山トレッキング、百秋湖カヌーツーリング、中心市街地の観光コース歩きを体験。同日夜には、市企画調整課職員から長井市のまちづくりの基本について講義を受けました。

 レインボープランを学ぶため26日は、早朝の農業体験からスタート。コンポストセンターで生ごみが堆肥に代わる様子を見学した後は、食育体験として、生ごみ分別とレインボー野菜を使った調理を体験。ふだんはあまり料理をしたことがないという学生たちも、消費生活者の会の皆さんから教わりながら、「だし」「ごまあえ」などの素朴なメニューを次々と作りあげました。長井の伝統的な食文化についてのお話も聞き、興味深く野菜のおいしさを噛みしめる昼食となったようです。 

 同日午後は、「なぜ長井市ではレインボープランやまちづくりの取り組みが盛んなのか」それを支えている市民パワーに迫ろうと消費生活者の会、中央地区女性の会、レインボープラン参加店などから聞き取りをしました。

 限られた日程の中、多くの長井市民の協力を得ながら学生たちは貴重な経験をすることができたようです。最終日の学習発表会では、「長井には自然や歴史、レインボープランなどいいものがたくさんあるが、知名度が低い。もっとPRを工夫すればたくさんの人がくるはず」「新規のものを取り込む姿勢が足りないのではないか」「目玉商品やツアーバスを作ってはどうか」「レインボープランは人と人のつながりが強い長井だからこそできる取り組みで都会ではできない」など、外部の目線そして若い感性で一生けん命に考えた感想や提案が発表され、参加した関係者も真剣に耳を傾けていました。


最終日の学習発表会の様子
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奥田シェフ講演会は、講師の急病により中止となりました。
心待ちにしておられた皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、ご理解くださいますようお願いいたします。

アル・ケッチァーノ オーナーシェフ 奥田政行氏
講演会「食からはじまる地域づくり」



地場食材を生かした料理が評判をよび、全国から客足の絶えない庄内のイタリア料理店「アル・ケッチァーノ」。
地元生産者のもとを訪ね歩き、食材の小さなつぶやきに耳をかたむけ、食材の持ち味を最大限に生かす料理にして提供し、強い絆を結んできたオーナーシェフが、食で地域を幸せにするヒントを語ります。



■2012.9.16 [日]  開演13:30 (開場13:00)
■置賜生涯学習プラザ 舞と音楽のホール
(長井市九野本1235-1  TEL 0238-84-6900)
■参加無料 
■参加方法 チケットを事前配布します
当日入場可(ただしチケットをお持ちの方が優先となります)

チケット取扱所
・おらんだ市場菜なポート
  長井市東町7-27  Tel. 0238-88-2345  9:30〜19:00 無休
・レインボープラン推進協議会事務局
  長井市片田町4-19 Tel. 0238-88-2601  月〜金 9:00〜17:00