・レインボープランのシステム
レインボープランは正式名称を「台所と農業をつなぐ・ながい計画」と言います。1988年の市民会議に端を発し、市民と農家と行政とが関わりあう有機物の循環の仕組みとして官民協働のもとで構築されてきました。1997年に「長井市レインボープランコンポストセンター」が稼働を開始して以降、市民は家庭の生ごみを分別し、行政は生ごみの収集とコンポスト化を、農家はコンポストを使って農産物を生産して市民へ販売するという循環型システムが動いています。
2005.06.01:rainbowコメント(0)::[メモ/・レインボープランのシステム] |
レインボープランの生ごみ分別収集の対象区域は、市街地の約5,000世帯です。
区域には約230ヶ所の収集所があり、週2回の生ごみ収集日には、70リットルのコンテナバケツが設置されます。 市民は週2回、朝6:00から8:00頃までの間に生ごみを収集所のコンテナバケツに投入します。 それを、行政から委託された業者がレインボープランコンポストセンターへ運搬します。 ポイントは、分別の良さと持続性です。 堆肥の原料である生ごみには、食品残さ以外の異物が混入しないことが大切です。その点、長井市の分別の良さは他所からも定評があり、例えばスプーンなどのうっかり入ってしまう金属類は年間わずか0.03%g程度です。 事業を検討する過程で、市内の主婦たちが中心となってモデル事業を重ねた結果、できあがった分別収集方法です。 生ごみを袋等に入れずに直接コンテナバケツに投入するため、異物の混入がないかどうか、住民がお互いに確認し合うことができます。 「土づくりへの参加は、台所から始まる」とする理念の確かさが、市民の共感を呼び、意識を高め、事業の基礎を作り上げています。 (2020年更新済) |
レインボープランコンポストセンターに搬入された生ごみは、農業廃棄物である籾殻・畜ふんと混合して、約80日間かけて堆肥化します。
年間投入量は生ごみ500トン、畜ふん400トン、籾殻200トン。 そこから約400トンの堆肥を出荷しています。 生産された堆肥「レインボープランコンポスト」は、JA山形おきたま農協を通して市内の農家や市民に販売しています。 市民の分別に支えられた安心感と親しみやすさ、堆肥自体の扱いやすさ(軽い)が好評です。価格はバラ売りが1トン2,625円、10キログラム袋で231円です。 (2020年更新済) |
農家はレインボープランコンポストを使って土づくりをして、レインボープラン推進協議会独自の栽培基準に基づき、化学肥料や化学合成農薬の使用を抑制して農産物を生産します。
認証を受けた農産物には「レインボープラン農産物認証シール」が貼られ、市民の台所に提供されます。 |
レインボープラン認証農産物は、長井市内の直売所「おらんだ市場 菜なポート」「川のみなと長井」「JA愛菜館」「伊佐沢共同直売所」や、スーパーマーケットうめやのインショップで販売され、市民が手軽に買い求めることができます。
米や野菜だけでなく、市内の事業者によって、レインボープラン認証大豆の豆腐、納豆、みそ、油揚げ、レインボー野菜を使った創作菓子やお惣菜、レインボー認証の酒米と長井の良質な水で醸造した日本酒なども、製造・販売されています。 市内の飲食店や旅館の中には、レインボープラン野菜を使用したお食事を提供する店があり、市民だけでなく市外からのお客様にも好評です。 また、長井市内の小・中学校の学校給食では、レインボープラン認証のはえぬき1等米の米飯が子どもたちに提供されているほか、旬のレインボー野菜も献立にのぼります。 このように、市民の台所から出た生ごみが堆肥(コンポスト)として土に戻り、その土で育った米や野菜がまた市民の食卓に戻るという循環の輪が成り立っています。 (2020年 更新済) ...もっと詳しく |
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