自分を不自由にしているのは自分

 私たちは、思えば思うほど、その思考に近づいていくという能力を持っています。 
 いいことでも悪いことでも、強い思いは現実になります。
 それがいいことにつながれば問題がないけれど、ネガティブに作用することもあります。
 例えば「否定命令」という言葉があります。
 どういうことかというと「ダメといわれれば言われるほど、やりたくなる」ということ。
 「行くな」と言われたら行きたくなるし、
 「見るな」と言われたら見たくなる。
 同じように「考えるな」と言われたら、そればかりを考えてしまします。
 ・・・・・・ということは、

  あの人のようになりたくないって思うと、あの人のようになる。

 「あんな風にはなりたくない」と思えば思うほど、
 その人を意識して思い出して観察してしまいます。
 その人のイメージをずっと頭の中で描き続けて、
 いつの間にかあんなにイヤだったはずの人に近づいてしまいます。

 それは困るでしょう。

 じゃあ、どうすればいいのでしょうか。

  否定しなければいい。
  許可すればいい。

 つまりこういうことです。

  私は、あの人のようになってもいい。

 そう思うことが大事なんです。
 あなたにとって、いちばん「なりたくない人」「認めたくない人」は誰でしょう。
 会社にいる同僚かもしれません。
 もしくは「あんなにがんばったのに、褒めてくれない母親」かもしれません。
 でも、いちばん認めたくない人は、あなたの中にいるはずです。
 だって、それを絶対に認めたくないから、あなたは今までがんばってきたんですから!

 そんな小さな自分を、認めてあげましょう。大きな◎をつけてあげましょう。

 自分で制限をかけているから、どんどん不自由になるんです。
 だったら、それを開放してしまえばいいのです。


 私は、弱くてていい。
 私は、ダメでいい。
 私は、自信がなくていい。
 私は、かわいくなくていい。
 私は、大事にされなくていい。
 私は、嫌われてもいい。
 私は、仕事ができなくてもいい。
 私は、気がきかなくてもいい。
 私は、男(女・親)らしくなくてもいい。
 私は、愛されてもいい。
 私は、大切にされてもいい。
 私は、認められてもいい。

 「そうなってもいい」と自分に許可を出してあげてください。
 許可が出たときにはじめて「そうなってもいいし、そうならなくてもいい」と、
 自分でどちらかを選ぶことができます。
 ダメな自分も、いい自分も、どちらの自分も肯定できるようになるのです。

2019.08.10:おやコミ研究所:[親業会員情報]