駅舎で朝食 ~ 長井線撮影ツアー

  • 駅舎で朝食 ~ 長井線撮影ツアー

 2月21、22日に「冬の長井線撮影ツアー」が行われ、7名の方が参加されました。このツアーは、山形鉄道存続応援のためのクラウドファンディングの返礼品として開催されたもので、鉄道写真家で地域おこし協力隊員でもある米屋こうじさんが、冬のフラワー長井線の撮影ポイントを選定し、案内と撮り方をレクチャーする1泊2日の撮影ツアーです。

 

 22日の朝は、早朝からの撮影会を終えて、羽前成田駅で朝食。おらだの会の会員の奥さん手作りの味噌汁の香りが、駅茶を包みます。いつもは夕方から酒瓶が立つのですが、朝陽が差し込み、清々しく温かな雰囲気に包まれ、参加された皆さんも楽しそうで何よりでした。そして米屋さんの手帳を見せてもらいましたが、撮影ポイントがびっしりメモされていて驚きました。

 

 午後2時36分発の貸切列車にも同乗させていただき、米屋さんセレクトの地酒を楽しませていただきました。皆さんを赤湯駅で見送った後に成田駅まで戻りましたが、途中の長井駅では赤湯駅で車両の清掃等を行っていた山鉄の皆さんがホームに出て、手を振って見送ってくれました。

 

 米屋さんの手帳と山形鉄道の皆さんが見送ってくれた姿が、とっても印象に残ったツアーのお手伝いでした。

2026.02.28:orada3:コメント(0):[イベント情報]

 「跨線橋」のはなし その5(完)

  •  「跨線橋」のはなし その5(完)

 赤湯駅の跨線橋の面白い場所を、もう一つ紹介したい。それが長井線4番ホームから眺めた上の写真である。赤湯駅東口側(写真の左側)と赤湯駅西口側(写真の右側)つまり長井線赤湯駅側とでは、外装も跨線橋の橋桁のレベルも窓のサイズも違っている。山形鉄道社員の話だと、山形鉄道開業の際に「第三セクター転換交付金」を利用して延長したものであり、当時のJRが設計したものだそうだ。

 

 また『エリア 47 』というサイトでは「跨線橋」の建設経過と共に、フラワー長井線のホームの変遷も紹介されている。それによれば開業当時は現在の2番乗り場を使用していたが、その後のホームの増設や改軌を含む構内配線の変遷により3番乗り場に変更。最終的に現在の4番ホームに変わったとのこと。また現在の4番ホームの南端には、この先にも線路が敷設されていて、長井線と奥羽本線は相互乗り入れが可能な配線となっていたが、奥羽本線の改軌により分断されてしまったことなども紹介されている。

 

 赤湯駅の跨線橋は、こうした駅と鉄道の歴史を今に伝える扉であり、通路であるかもしれない。機会があれば、歴史の階段を上ってみて欲しいものだ。

 『エリア 47 』の記事は、こちらからご覧ください。

 → 赤湯駅 _フラワー長井線 _駅のある風景 - AREA 47

2026.02.25:orada3:コメント(0):[イベント情報]

「跨線橋」のはなし その4

  • 「跨線橋」のはなし その4

 2月の三連休に、赤湯駅の跨線橋に上ってみた。赤湯駅の跨線橋からは、ホームの様子がよく見えるのである。列車が来る方向をのぞき込んでいる若者がいる。スマホを眺めている人たちは、自分だけの世界に浸るように、それぞれ別の方角を向いているようだ。スーツをきっちりと着こなしたビジネスマンは、背筋を伸ばして線路に正対している。一緒に旅行に出かけるのであろうか、楽しそうに談笑しているような家族連れがいる。

 

 ホームはまるでミニチュアのドールハウスのようだ。跨線橋というのは様々な景色を見せてくれる演芸館のようである。

2026.02.22:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

 「跨線橋」のはなし その3

  •  「跨線橋」のはなし その3

 さて今泉駅の跨線橋には、その他にも興味深い事がある。今泉駅はフラワー長井線とJR米坂線が交差する駅であるが、異なる路線が起点や終点でなく、それぞれの中間駅で接続しているのである。こうした駅は、県内では他に無いようである。もちろん山形新幹線と奥羽本線を同一路線とみなした場合であるが。

 

 米沢駅も赤湯駅もそれぞれ米坂線、フラワー長井線の始発・終点駅である。奥羽本線と陸羽東・西線が交差する新庄駅も、両線の始発・終点駅となっている。蛇足になるが山形駅は左沢線や仙山線の始発駅のように思われるが、両線の始発・終点駅は正式には北山形駅、羽前千歳駅だという。

 

 今泉駅は宮脇俊三の鉄道小説にも登場し、国鉄時代の看板等が多く残り、また転車台の遺構も残っている。加えて今回は、県内でも珍しい跨線橋を有する駅であることも知ることができた。米屋こうじさんの定点撮影写真をとおして、米坂線と長井線を繋ぐ跨線橋の魅力が広く伝わることを期待し、併せて米坂線の復旧が実現されることを祈りたい。

2026.02.19:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

「跨線橋」のはなし その2

  • 「跨線橋」のはなし その2

 今泉駅の跨線橋の東側を眺めてみると、西側の眺望とは全く雰囲気が違っている。ホームの建屋と点在する住宅が、景観としての魅力を削いでいるようにみえるが、一番の違いは盆地を囲んでいる山並みとの距離感でないかと思われる。

 

 かつて中井精也さんが、フラワー長井線を「里山の風景の中をゆく鉄道の原風景を味わえる貴重な路線」と評していた。また別の写真家が「鉄路と周囲の山並みとの距離が丁度良く、その間を遮るものがないのが良い」と語ってくれたのを思い出す。

 

 悠然とした葉山の山並みに向かって、鉄路が北へと伸びている。その景色を俯瞰しながら眺めることができる。その心地良さが今泉駅跨線橋の魅力のように思われる。もちろん東側の眺望にも面白いものがたくさんあるので、ぜひ探してみて欲しい。

 

 → 第16話 フラワー流“旅”の楽しみ方を (白兎駅):おらだの会

 → 長井線リポート(19)  面白景色の宝石箱 in 今泉:おらだの会

 

 

【おらだの会】写真はMNさん提供(2025年2月撮影)

2026.02.16:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]