【books】ちょっとピンぼけ
ちょっとピンぼけ 新版 ロバート・キャパ (著), 川添 浩史 (翻訳), 井上 清一 (翻訳) キャパの写真集を初めて手にとったのは、 おそらく大学の図書館か何かだったように思います。 生きること、死ぬこと、幸福とは?、人間とは?・・ 何十万語の言葉で語る文章よりも、 はるかに情報量を持った1枚の写真があるのだと、初めて認識した瞬間でした。 部屋に飾って、見る度に心を癒してくれる写真ではないんだけれども、 何か切実なパワーで、折れそうな心を押し上げてくれるような存在でした。 そこでシャッターを切るという行為は、 空間を切り取り、時間を切り取る 行為のように思います。 で、優れた写真家の優れた作品は、1度切り取った後でも、見る側にそこから先の広がりを感じさせる・・ような気がする。 つまりは人の想像力に作用する。(気のせい?)
2007.06.26