naomiの写メール日記〜ブログ版〜

最近、受験生のようにはまっている詩法の勉強。

友達に言ったら「フランスで弁護士にでもなるの?」と言われました。

ん…?それは司法だ!!!
と、まぁ、誰もピンとこない分野である事は確かなのでした。

この本が、ボサノバを歌う人や作詞や作曲する人にとってものすごくいいので、ぜひ紹介させてください。
黄色い本の方が詩法の本です。ピエール ギロー著で、「フランス詩法」文庫クセジュから出ています。
ボサノバに多大な影響を与えた、吟遊詩人(リュートと呼ばれるギターを弾きながら詩を歌う人。もともとは貴族がたしなみとしてやっていたらしい)。そのルーツであるプロバンス詩はもちろん。中世ラテン詩や現代フランス詩にいたるまで、原語を使って解説してくれています。しかもなぜそうなるか、という音的な部分まで書かれてあるのです。

もう何年もこんな本を探していました。
私が日本語の作詞で悩んでいた時に、夢で南仏の光の下でリュート片手に微笑んでいる男性をみたのがきっかけでした。ルーツはアフリカだと思い込んでいた私は、これは何かある!と思い、翌朝よーく調べました。そこで初めてルーツが南仏だと知ったのです。

これらの法則にボサノバの名曲をあてはめたり、自分の曲をあてはめたりしました。名曲があてはまるのは当然なのですが、自分で作った曲が80%くらいあてはまったので驚きました。10年くらいスタンダードばかり歌っているので、体が韻やフレーズなどの感覚を覚えているのかもしれません。

右の本は、アメリカ人の詩人が吟遊詩人の発祥の地を旅する本「吟遊詩人たちの南フランス」です。詩を翻訳する人におすすめ。こちらも美しいです。

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いよいよHOMEが発売になりました。とても反響がいいのでうれしいです(^O^)皆様にも気に入っていただけますように。

最近出会ったフランス詩法の本。相当中身が濃縮されているので、赤ペンで本に直接ハイライトをいれて、ノートにまとめています。
読んでいくうちに、いろんな曲にこれらの法則をあてはめて考えてみたのですが、大発見をしました。

イパネマの娘は、文学的にみても素晴らしいという事です。

フランス語の詩法と、ギリシアラテン詩法がうまく組み合わせられていたのです。
フランス語は、単語の中で、アクセントというより、最後の文字を弱める特長があります。最後のeを人によって発音しなかったり。よってメリハリはなく、eを発音するしないで、音綴をコントロールできるのです。
強調したい時には、間を取ってボソッと歌うのがベストなのです。

それに比べ、ギリシアラテンは、はっきりしていてリズミックです。日本語のように母音をしっかり発音し、アクセントもはっきりしているので、アクセントの位置をどこに置くか、どこで区切るかという法則が、なんと500パターン以上あります。

それらの法則で、一つのフレーズの音綴が偶数(特に6がベスト)である事。
フレーズの最後の音綴の韻を踏んでいく事。
フレーズの中に強張音が最後の韻を含めて4つある事。
一つのフレーズの中でも二つに区切りがある事。

などなどすべては書けませんが、すべてをうまくクリアーし、ものすごくよくできていたのです。
作曲したジョビンもしっかり勉強していたのだと、あらためて偉大さに気付きました。

はやくこの本を頭に叩き込んで、私も素晴らしい作品を作りたいと思います。

ビーズ屋さんでガラス玉を買ってきて、雨粒をイメージしたオブジェを作りました。窓に吊しました。HOMEに収録されている、悲しき雨音がぴったりです。
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最近、私にとって過去最高に強力な、作詞の教科書を見つけました。ピエール ギロー著の「フランス詩法」という本です。
曲を作り、歌う立場の人間にとってこんなにありがたい教材は、見たことすらありませんでした。


何がすごいかというと、このピエールさんの分析力もさる事ながら(南フランスの昔の言語のオック語をふまえ、ギリシアラテン以来の形式をもふまえつつ、ゲルマンや英語やラテン語詩と比較対象しつつ、音の波形もありつつ、歴史的にフランス詩を解説してくれる)、詩法を説明する文章ですら、時折、詩なのです。

ギロー氏いわく、詩とは回る韻だというのです。散文は前進していく言葉であるのに対し、詩は韻が戻ってくるものだというのです。
そしてそれらは音楽的でなくてはならない、そうです。そして驚いたことに、休譜の大切さ、日本語でいう「間」の大切さも説いています。強弱をつけるより、間を挟みなさい、と彼は記しています。

なんて素敵なんでしょう!!!!!

ちょっとジォアンジルベルトのセンスと似ている気がしませんか?
ところで、このギローさんって何をしている方なのか見てみると、ニース大学文理学部の教授でした。去年門の前を通ったのになぁ…。
もともと言語学者の方のようで、ギリシア・ラテン、中国までの詩法を語っておられる方のようです。
一度でいいから、会ってみたいです。
私の夢が一つ増えました。

今日の写真は制作に三ケ月かかったパッチワークのマルチカバー。毎朝一日15分、毎朝ちくちく手縫いして昨日完成しました。
いよいよ4月12日に、カバーアルバムHOME FOR I+STYLERSが発売になります。南青山にある家具や雑貨のショップ「アイスタイラーズ」の為の企画盤です。
そこでうれしいお知らせです。

アイスタイラーズでHOMEをご予約、購入頂いた方、先着50名様にアイスタイラーズ オリジナルバッグがもらえちゃいます。
大きさはお弁当箱が入るくらいのマチ付きのミニトートサイズです。結構しっかりしています。今後バッグの方も発売予定があるそうです。お近くの方はぜひゲットしてください!

そしてライブのお知らせです。アイスタイラーズで5月6日 会場18:30、開演19:00〜 売売記念ライブを行います。お菓子職人haruさんのスイーツ付きです。定員40名の限定になります。お一人¥3500です。

お申し込み先は
chouchou@qg7.so-net.ne.jp
03(3503)3311

お名前、住所、メールアドレス、人数をお知らせください。

HOMEに関してのライブはここで一回だけです。バッグもライブも早い者勝ちなので、ご予約はお早めに!

写真は特典トートの前と後ろです。
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最近、いろいろな執筆にとりかかっていて、なかなかほっとする時間がなかったある日の事。

週に一度楽しみにしている庭手入れをしていた時の事。この日は遠くから取り寄せたバラの苗木を植えていました。
餓えたハイエナのように、粘土質の土地にへばりついて地面をたがやし、絶対に誰にも見られたくない姿で植え付けをしていました。
するとフェンスの向こうからおばあちゃんが声をかけてきました。
「こんにちは。私は隣のマンションに住んでいます。ここのお庭を通る度にとってもワクワクするんです。お花がきれいだから。いつもありがとうございます。」

私は自分の薄汚れた姿が恥ずかしくて、おばあちゃんの顔をまともに見る事ができませんでしたが、とってもニコニコしていました。
「あ…、すいません」
私はなぜかよく解らないうちに謝っていましたが、おばあちゃんはニコニコしながらマンションに入って行きました。
やれやれ。恥ずかしいけど、うれしいな。
するとマンションの上の方から「ただいまー!」と声が聞こえました。あのおばあちゃんの声です。
「お帰り−!」
お嫁さんらしき人の声が聞こえてきました。

何だかとてもうれしくなりました。お花のちからってすごいなぁと思いました。
もうそろそろ発表してもよい頃だと思うので、発表しちゃいます。来週にいよいよナオゴロのカバーアルバム「HOME」が発売になります。

I+STYLERS(アイスタイラーズと読みます。ブルーノート東京の並びにあります。すてきなお店なのでぜひ行ってみてください。)というインテリアショップの為の企画盤で、40代から50代の方には懐かしくて泣ける曲が、それ未満の方には新鮮な感じのポップスで構成されています。
カーペンターズの曲やジャニスイアン、フランスの曲までナオゴロなテイストになっています。

そして何より女の子泣かせなのが、ジャケット写真を手掛けたのが、カリスマ的存在である岡尾美代子さんである事です。しかもポラロイド!岡尾さんのポラロイドはファンが多いですからね。
そして、HOMEをタワーレコードで購入された方には、岡尾さん撮影のポストカードが付いています。
これは予約をしないとっ!ポストカードなくなっちゃいますよ(^^)

いろんな見せ場を持つ作品ですが、私に関して一番心に残っているのは、初めてフランス語で作品を作ったことです。悲しき雨音とジョルジュ ブラッサンスの曲を歌っています。去年計一ヶ月パリにいた甲斐がありました。
始めは「英語でいいよ」っ言われていた曲も、「インストでやるよ」と言っていた曲も、送られて来た楽譜と音源と歌詞を見たら、フランス語になっていました。
「一ヶ月もパリにいたなら大丈夫だよね。フランス語。」って事です。それとこれとは全く別だと思うのですが、やってみたら大丈夫だったのでよかったです。
ぜひ予約して特典ゲットしてくださいね。タワーレコードのみの特典なので気をつけてくださいね。

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小田原にある樹齢330年の枝垂れ桜です。大きいです。桜の左下の小さいのが人です。ものすごい生命力で圧倒されました。ここまでくると別世界でした。
駅から山道を20分登りきった山の中腹にあります。私はゼーゼー言いながら休み休み登りましたが、お年寄りの方がずんずん登って行く姿にも驚きました。桜を見る為に生まれる力ってすごいんですね。
なんだかんだいいつつ、結局お花見に連れていってもらえたミーナ。桜の下で記念撮影しました。
この犬種は、抱っこするには大きすぎて不自然だという事に初めて気付きました。
以前からとーっても楽しみにしていたお花見の朝。
三人分のお弁当を作りました。たまに作るお弁当とは、とっても楽しいものです。たらの芽の天麩羅と、菜の花のお浸しと、筑前煮と…。いつの間にか「フンフンっ」って鼻歌まじり。季節の素材を使ってお料理をする楽しさって、女性に生まれてよかったなぁと思いました。

四季を生活の中にとり入れて楽しむ事は、日本特有の文化だなぁと思います。季節に合わせた器を使ったり、一輪挿しを飾ってみたり。
なのに…気付くと、私は重箱を持っていなかったのです。
せっかくお弁当作ったのにぃ…!
仕方ないのでプラスチックケースにつめてみました。味気ないけど完成!
ミーナもうれしそうだけど、お留守番です。

さて、桜を見に行くぞ。
ミーナとお弁当と記念撮影しました。
ダイヤモンドが大好きな知り合いと、チューリップをこよなく愛し栽培繁殖の好きな友達と三人で食事した時のこと。

「自分へのご褒美にダイヤモンドを買ってあげた!」という知り合いが、私に聞いてきました。
「尚美さんはダイヤはお嫌いなの?」

確かにダイヤは女性の憧れの象徴ですが、まったく興味がないので、正直に「うーん。興味がないんです。」と答えました。そして隣にいたチューリップ愛な友人もそう答えました。

「まだまだあなたたち若いからよ。年とるとだんだんダイヤのよさが解ってくるものよ。」
とダイヤ愛な知り合いは言いました。確かに彼女だけ年がかなり上だったのです。
人間とは年を重ねるとそうなるのでしょうか?

例えば、一粒のダイヤとバラの花、どちらか選べと言われたらぜったいバラを選びます。しかもバラを苗株で。
チューリップ愛な友人なら迷わず、ダイヤよりチューリップの球根を選ぶでしょう。
美しい物を身につけたい人と、美しい環境の中にいたい人の差だと思いました。信じられない人もいるかもしれませんが、人の価値観とはこんなものだと思います。
価値観とは時間が変えてしまうのでしょうか。

フランスでは「花とは、株から切り花にした瞬間、人になる」って言うんですって。とても納得した言葉です。

そしてもうひとつ感心したことば。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」
梅は枝を切っても大丈夫だけど、桜はいけないんですって。
お花見シーズン。桜の枝は折らないようにしましょうね。
春キャベツのおいしい季節。レタスみたいに柔らかい春キャベツで何を作ろうかと、考える時間まで楽しいです。最近、テレビで「キャベツの姿煮」を見てびっくりしました。丸ごとチキンスープで煮込むという斬新な料理ですが、春キャベツならおいしいかもしれませんね。
今日は何をつくろうか…と考えつつ、食卓の上にキャベツを置いてスーパーに買い物へ行きました。

桜のつぼみもはちきれそうだし、春の甘い風にわくわくしてしまいます。結局、この日はアサリとプチトマトとキャベツを炒めて、白ワインと胡椒で仕上げる事にしました。アサリを買って帰宅すると、食卓に置いたはずのキャベツがありません。あんなに大きいキャベツが突然姿を消したのです。お留守をしていたミーナのみぞ知るキャベツの行方。お散歩にでも行ってしまったでしょうか?ミーナがセロさんばりのマジックで消してしまったのでしょうか?

ふと気付くと、キャベツのしんが床に転がっていました。一瞬何が起きたのか考えましたが、ミーナが姿煮ならぬ、キャベツの姿食いしてしまったようです。もちろんミーナのお腹はパンパン!即お説教されたのは言うまでもありません。

私のヨガマットの上に寝転び、カイロ入りぬいぐるみ枕にあごをのせて反省している模様です。こにくたらしいですが、自分のしつけの甘さに反省しつつ、夏までに「伏せ」を教えようと決心をしたのでした。(ミーナは伏せができない)
覚悟!!
ガーデニング好きの私が、もっとも好んで育てているのがバラです。
他の植物は枯らした事がありますが、バラだけは枯れません。強いのでしょうね
うちのベランダにいるピンク色のオールドローズちゃんも今年で七歳になりました。人間だと小学生です。株も大きくなり窮屈そうなので、そろそろ広い他人の庭に地植えしてあげる決意をしました。

私が週一くらいで手入れをしている、とあるお宅のお庭の窓辺にはチューリップが芽を出しています。先週、お水をあげようとふと見ると、なんと長さ30センチくらいの鉄のバールが落ちていました。先々週まではなかったのに!窓ガラスにセコムのシールが貼ってあるので、おそらくドロボーが、シールを見て入るのをやめたのだと思いました。チューリップは無事でした。

ぞっとしました。
気持ち悪かったので、バールはすぐに捨てました。どうして置いていったんだろう?

バラには刺があるので窓際や塀に植えると防犯になるという事を思いだし、うちのかわいいオールドローズちゃんをそこへ移植する決意をしたのです。
これで大きく根を張ってのびのびできます。

地植えをするのは初めてなので、勉強しにバラ園へ見学に行きました。地に植えられた巨大なバラの木に、こんなに大きくなるものかと大変驚きました。モネの庭のバラみたいです。
うちのオールドローズちゃんも大きくなる品種なので、きっと窓辺で防犯しつつ優雅に育ってくれる事でしょう。
今日の写真は、バラ園で見つけた青いバラです。

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今日はヒップランドの大先輩、ゴンチチのコンサートにサントリーホールへ行ってきました。
サントリーホールはクラシック向けに作られた、音響のしっかりしたホールです。アテネの劇場のように舞台から360度客席が広がっています。私は二階の一番上から見ていましたが、ギターのプラグをさす音まで聞こえたので、おそらく観客が入った状態で、舞台で鉛筆を床に落としても、全ての席に聞こえるはずです。すばらしいホールですね。
コンサートスタッフも男性はえんび服、女性も黒服、音響のスタッフまでスーツ姿でさすがだなぁと思いました。

コンサートの方は、ストリングスが左から4・4・2・2の計12名もいて豪華でした。私達もいつかサントリーホールで、こんな豪華な編成で、elencoボサノバコンサートやってみたいです。ぜひ誰か企画してください。
ゴンチチの新しいアルバム「我流一筋」もすてきなアルバムです!ゴンチチの新しいメンバー、三上さんのロボットの「しし」…しし舞ロボットも参加しての楽しいコンサートでした!
黒いオルフェというボサノバのスタンダード曲があります。これは同じタイトルの映画の主題歌で、近年カエターノベローゾが音楽を担当して、新しい黒いオルフェが公開されましたよね。ギリシャ神話のオルフェの話を元に書かれています。

私はカラーの古いものと新しいものと二つ見たのですが、海外映画にありがちな「はぁ?」という場面にたびたび遭遇しました。
一番の疑問は骨ホネロック柄(人間の全身の骨格模様。昔、みんなの歌で骸骨達が歌うホネホネロックという曲があったのです)の全身タイツを着た死神。予算がなかったのかなぁ。リオのカーニバルらしくわざとタイツなのかなぁ。しかしなぜサンバなのかなぁ…なぜちょっとハデに転んだ程度で、簡単に人が死んでしまうのか?疑問は尽きません。

最近、1949年制作のオルフェというDVDを見つけて買ってみました。ジャケットはそうは見えないですが、黒いオルフェの原作でした。そう。黒いオルフェは全部で三本も映画があるのです。そして原作のオルフェを見て全ての謎が解けたのです。スッキリ!

ようはギリシャ神話だという事です。ギリシャ神話を一通り読んでいないと難しいと思いました。人間とギリシャ神が混在する独特の世界です。死を司る神の仕業によって、簡単に人が死んでいたのです。

原作では死神はゼウス(全ての神々の父)の審判で罰を受けます。その罰が、絶え間なく耳元でアフリカの太鼓が聞こえる、というものでした。それがサンバに繋がったのでしょう。
ついに今シーズンのF1が開幕したバーレーンGP予選一日目。私はブルーノートにマットビアンコのライブを見に行ってきました。昔から大好きでよく聴いていたのですが、ブルーノートのキャパを考え、予算を割だしてみると…メンバーもせいぜい5人くらいかなぁ…となると、ホーンセクションはキーボードだなぁ…と勝手に予想していきました。

行ってびっくり!あのステージにフロント五人と後ろ五人、計10人もいました。サルサなみです。しかもほとんどレコーディングメンバーでした。これはうれしい誤算、ひとつめでした。

誤算ふたつめは、スキンヘッドでクールなイメージのボーカルの方が、私のイメージと全く違っていた事でした。身長は私と同じくらいで、大きな瞳をキョロキョロしながら微笑み、またよく踊るのです。

誤算みっつめは、とにかくばっちり音がそろってて、みんな本当にうまかったのです。なんであんなにうまいんだろぅ。特にホーンセクションはなんであんなに揃ってるんだろ!
もちろん気付くとバリバリに踊っていた自分がいて、自分に流れるラテンの血を思いだしました。そういえば、最近その事を忘れてた。

ということで、とっても楽しい夜でした。また来日してほしいです!