naomiの写メール日記〜ブログ版〜

鹿児島にやってきました。朝5時に起きて、眠い目をこすりこすり、初の鹿児島に来ると、そこは独特な雰囲気の街でした。

これを絵画で表現するなら、白い和紙に黒い墨で描き、そこへ紅色の色粉を使いたいなー、と私は思います。

ホテルの露天風呂からは、桜島がきれいに見えて、食べ物も本当においしいし、いい所です。

今日は、半日、鹿児島のあちこちに連れていって頂いて、鹿児島テレビの撮影をしてきました。
その後は明日の会場のサウンドチェックをして、その後ホテルの部屋でレコーディングしました。
充実した一日でした。


ところで鹿児島の象徴の西郷さんの銅像、犬がいません!お散歩にでも行ってしまったのでしょうか?メンテナンス入院でしょうか?
と、心配してしまいましたが、西郷さんの犬は上野にしかいません。
鹿児島の西郷さんは、サーベル片手に、今日も桜島を眺めながら、人々を見守り続けるのでした。
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恵比寿のガーデンプレイスにて、東京ボサノバに出演してきました。

もうすっかり定着してしまったこのイベントです。私はこのイベントが本当に大好きで、この日も楽しみにして会場入りしました。私的には、このイベントの魅力は、なんといっても雰囲気!
街の雰囲気もありますが、華やかなんだけど、ゆったりしていて、楽屋も広ーく、とてもシアワセ。
この日、ナオゴロには鹿児島テレビのカメラが入っていたのですが、クルーの方が「東京ってこんな所だったっけ?」とおっしゃっていたくらい、のーんびりしているのです。
今年は初の野外ステージでした。
突風が吹き荒れる中、スタンド類はガムテープで床に固定し、風が吹くと自分が飛ばないように踏ん張らなくてはいけないけど、なんだか海に来たみたいでした。しかも観客席の後には青空が広がっていて、自然の中でのライブはいいですね。譜面は飛ぶし、逆風でフルートとサックスのスティーブは音が出なかったりして、笑っちゃうくらい大変だったけど、すごーく気持ちよかったです。

客席に三輪車に乗った猫がいました(真剣です)。ずっと聴いてたんですって。

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長年探し続けてきた、オック語のトロバドールの音源をようやく探しあてました!!!

ボサノバの超原型のトロバドール。リュート(小型ギター)片手にオック語で弾き語るのです。音楽と文学が一緒だった12世紀末から栄えた文化です。
オック語を聞きに、わざわざフランスまで行ったけど、文化レベルの高そうなフランス人ですら、誰も聞いた事がなくて、それは砂漠の遺跡発掘なみの長い発掘の月日でしたが、あっさりとアメリカで発見してしまいました。しかもCDになってました。

初めて聴いたトロバドールですが。
ジョアンの音楽から、色彩豊かなハーモニーとあのバッキングのリズムを外したような感じです。オック語は、フランス語とポルトガル語の中間のような響きです。
雰囲気的には、私達のクリスマスアルバムの世界に近いものがあります。確かに、あの辺りはカソリックですからね。どこか神秘的な感じです。

またまた参考書が増えてうれしいです。
エクサン プロバンにあるLE OLIVADES(レ オリバード)でファブリックをたくさん買ってきました。

プロバンスはプリント生地が有名です。
まず色が本当に鮮やかです。私はカーテンにして取り付けましたが、太陽がさすと、見たこともない色の光が部屋じゅうを照らします。これは本当に美しいです。ただ不自然な色ではありません。染料が特殊なのですが、すべての色は自然界の何かの色なんですって。月の陰の色とか、夕焼けの海の色とか。

そしてプリントは、手彫りのスタンプです。柄はなんともいえない味わいがあります。

そしてテーブルクロスやクッションにしてもよいのですが、やはりプロバンスといえば、マルチカバーのような「さしこ」ものです。布と布の間にコットンわたをはさんで、ちくちくさしていきます。
無地の生地に、太い綿の毛糸のような糸を使って、立体的なさしこも有名です。味わい深く素敵なのですが、あちらのマルシェでみてもお値段は高いです。手づくりですからね。日本で買うなら7万円くらいからでしょうか。
自分で作ればいいのですが、よほど根性があるか、お裁縫が好きな人でないと仕上げるのは大変でしょう。私も今回一枚作る予定です。いつ仕上がるかな?


このレ オリバードの美しい布製品ですが、よくオークションに出品されているようです。なぜかというと、おそらくですが、部屋の中に一つだけそれがあっても浮くのです。一つ置くなら、他もそれに合わせるくらいの勢いがないと、普通の日本の家に置くにはちょっとセンスがいります。

今日も明るいプロバンの生地に元気をもらいました。
カタロニアで買ってきたファブリックの切れ端で、親子クッションを作りました。すごーくかわいいです(^0^)
本物のカタロニアンファブリックは、日本の帯のように分厚く重いので、ミシンをかけるには大変です。おそらく工業用ミシンの方が向いてるでしょうね。
パリのモンマルトルの生地の問屋街には何回か行ってくまなく見てはいましたが、本物を見たのは現地に行って見たのが初めてでした。ただ日本にも種類は少ないものの、出しているそうで。どこかに売っているはず。

このファブリックは洗えるのかが、ずっと疑問でした。染料が落ちたらどうしよう…とは思いましたが、こんな分厚いものは手洗いできないので、思い切って洗濯機のお急ぎコースで洗いました。しかし、まったく平気でした。さすがはカタロニア出身の生地です。

辛い事があっても、赤土の搭のてっぺんから、あの青ーい空と地中海の中で誓い新たに、何事もなかったかのように生まれ変われるのです。あの乾いた赤土には、たくさんの血と涙が。空にはたくさんの悲しみが吸い込まれたに違いありません。でもカタロニアの空は、希望で満ち溢れているのです。ものすごく強い力が宿る土地なのです。

誇り高きカタロニアンは、生地といえども、洗濯機なんかには負けないのです。でも大事に使いたいと思います。
今日はお友達のお母さんにカラーをみてもらいました。

カラーとは、自分が持って生まれた色素によって、何色が似合うかというものです。
午前中の太陽の下が一番発色がわかるそうで、午前中にノーメイクで鏡越しに倍の距離から、たくさんの色見本生地を当てながらみてもらいます。服選びはもちろん、女性なら化粧品選びによいです。


髪の色、瞳の色、肌の色(透けて見える血管の色)、頬の色を見て、まずは暖色か寒色かをみます。一番分かりやすいのは黒が似合う人は寒色、茶色が似合う人は暖色です。自分の色素に青が多い人は寒色、黄色が多い人は暖色です。似合うという判断基準は何か…ということですが、その色を首元にあてると、肌の色が白くみえるのだそうです。皆様はどちらですか?


寒色か暖色かが分かったら、暖色は春色(原色+黄色。ベージュやサーモンピンクなど)と秋色(原色+黄色+くすみ。オリーブ色やボルドーなど)に、寒色は冬色(原色。ブリティッシュカラーなど)と夏色(原色+青+パウダー。パステルカラーなど)にわかれます。その中でもベストカラーをみてもらいます。

日本人は春色と夏色が多いのだそうです。ちなみに私は冬色でした。原色か…。化粧品も結構買い替えだな…。友達のお母さんにメイクをしてもらったのですが、夜になってもくすまないのです。色が合っているとくすまないのですね。

ただ同じ赤なら赤でも、色味で春夏秋冬と四つにわかれるので、赤が好きなのに夏色だったとしても、青みの入った薄めの赤を選べばよいわけで。モデルの方はわざと逆色を着て、服を目立たせるのだそうです。
色とは深いものでした。
殺伐としたヒースロー空港の夢が毎晩続いていた今日この頃。ブーイングを飛ばすアメリカ人マダム達やイライラした紳士、「お願いだから通してくれ。飛行機に乗せてくれ。」と叫ぶ人に、「みんな同じなのよ!」とどこからともなくこだまする、まさに何かが渦巻く冷たい空港の一角。

どうして私はあの航空会社に当たってしまったのだろうか…しかもこの時期にあの場所を一人で通過せねばならなかったのか…。(ブリティッシュエアウェイズでテロ未遂の時期にヒースローを経由した。)これは絶対に意味合いがあるはず…。

うーん。朝起きて考え込んで、思い出した事がありました。
現金とパスポートとギタレレを持って飛行機に乗った私は、フライトコネクションで列んでいて隣のアメリカ人男性に話し掛けられたのです。
「君が持っているのは楽器だろう?お願いだから弾いてくれないかな?ここには音楽が必要だよ。」

すると隣のフランス人も言いました。
「あー、助けてくれないかな?音楽が聴きたいよ。」

一瞬弾いてみようかとも思いましたが、あと10分で飛行機が出てしまうのでその場を後にしました。

そうか。
音楽では人の命は救えないし、自分が音楽をやって本当に何かの為になるのか疑問を感じていた私に、ようやく答えが来た瞬間でした。
「医者は人の命は救えても、心は救えないんだよ。」と医者から言われた事がありましたが、ようやく理解ができました。

何年か越しに疑問がすーっと解けていきました。
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今日はレコーディングメンバーとの初めてのライブでした。とっても楽しみにしていました!
今日がんばれば明日は久々のお休みです。帰国してハードだったので、都内のホテルに泊まったりしつつ、なんとか今日まできました。明日は思う存分のんびり過ごすぞっ!
ずっと行きたかった葉山のマリーナ沿いにある落合シェフのレストランを予約しました。自分にごほうび。
明日の事を考えず、のびのび演奏できるのっていいなーと思います。

ライブもとっても楽しかったです。終わってほっとしましたが、11月まで忙しいので頑張ります。
写真は私より帰国が速かったお土産たち。航空便は速いです。生地はカタロニアンファブリック。早速これで椅子の張り替えをしました。
今日からいよいよ東京国際フォーラムでジャズフェスティバルが始まりました。私達は前夜祭イベントで演奏してきました。丸の内と渋谷で連日たくさんのミュージシャンが演奏するようです。

このフェスティバルにはブラジルからはロベルトメネスカルやジョイスが参加しています。私は自分のライブとかぶったので行けなくて残念です。行かれる方は楽しんできてくださいね。

さて、私の腕時計の電池がきれて半年以上たちました。シルバー調の時計なので、冬は時計を着けているだけで寒いので、新しいスウォッチでも買おうと思い、すでに五ヵ月たちました。ないと不便です。フランスでもスペインでも気に入った時計があったら買おうと店を探したのですが、結局買わずじまいでした。
しかし、「30分ステージでお願いします」と言われ、まさか携帯を持ってステージに上がるわけにもいかないので、誰かに合図をもらう事にしました。
何とかなりますが、やはり他人に迷惑はかけられないので買おうと思います。
新しい時計を夢みる今日この頃でした。
今日の写真はカタロニア地方特有のテーブルセッティング。パンにフルーツトマトとガーリックをこすりつけていただきます。ブーゲンビリアは切りっぱなしのものでした。
無事帰国しました。パリを発つ日の朝にニュースを見ていたら、飛行場のチェックインが三時間かかると言っていました。嘘でしょーとは思いながらも、一人で海外を移動となるとやっぱり安全策。素直に三時間前に飛行場に行ってみました。
すると本当に三時間かかりました。ギリギリでした。ものすごいセキュリティーです。飛行機に乗るまでに三回のチェックがあります。飲み水もベビーフードも口紅もコンタクトの水も目薬も、みんなゲートで泣く泣く捨てていました。風邪で咳き込んでいる私に水なしで飛行機に乗れだなんて・・・。プチサバイバル体験になりました。
ロンドンでは、空港にセキュリティーチェック待ちでものすごい数の人が並んでいて、アメリカ人のマダム達はものすごいブーイングで、紳士達は息を殺してまっています。飛行機は待ってはくれないのです。あらゆる人種がいる殺伐とした雰囲気が、帰国して四日経った今も毎日夢にでてくるのです。
テロを防ぐ為には、このくらいの事が必要なのでしょう。初めてテロを身近に感じた貴重な体験でした。私も予定の飛行機には乗れず、ロンドンに一泊するか、香港でトランジットするかと聞かれて、香港経由を選びました。
望まぬ香港へ到着し、没収された口紅を取り返すべく、免税ショップで口紅を買いました。ショッピングする気になったのです。ちょっと余裕が出たみたいです。ずっと隣に座っていたフランス人の方にお茶をごちそうになり、無事成田へ到着しました。
三週間ぶりの日本は、水の豊かな平和な国でした。

写真はガウディが作った教会のステンドグラスです。窓を開けると内側に開き、蝶々がとまったみたいにみえます。
再びパリに戻り三日が経ちました。私の飛行機は噂のど真ん中のストライクなBRITISH AirWAYSでロンドン乗り換えですが、帰れるでしょうか?

今回のパリの宿はエッフェル搭のふもとのホテルです。丸二日かけてとっとと仕事をすませ、パリ生活残り一日になりました。
急遽半日時間ができたので、ゴッホが二年間住んでいたモンマルトルのアパルトマンを訪ね、その足でルーブル美術館ののドノンのエリアだけを見て(ルーブルはエリアが四つあり、ドノンはうち一つ)モナリザに会いました。
そして本をたくさん買い、探していたプロバンス生地の分厚い本も買えました。
夜はフランスで画家をしている友人の家に夕食に招かれていたので、パリ郊外のご自宅にお邪魔しました。
ギリシャ神話がお好きだそうで、ひたすらたくさん描かれていました。私もボサノバが好きでひたすらボサノバを作り続けているので、何だか似ているようで嬉しかったです。一枚の絵に二年が費やされるのだそうです。私も絵かきになりたかったから羨ましいです。すごいなぁ。
明日はいよいよ帰国です。ミーナは元気かなぁ。
写真はゴッホが住んでいた家です。
フランスよりスペインの時間は遥かにゆーっっくり過ぎてゆきます。日本より時間の感覚は二時間ほど遅くなります。

朝11時くらいにサグラダファミリアの工事が始まり、お昼ご飯の時間になると工事は止まり、シエスタで二時間お昼寝をし、再び工事再開。そして夕方7時くらいに仕事は終わります。サグラダファミリアが永遠に出来上がらない理由の一つはこれではないか…と真剣に考えてしまうのです。

空港行きの電車が時間通りに動いているのはみたことがないし、キャッシャーも10分は時間をみなくてはいけないし。

スタバに行ったら名前を聞かれます。時間がかかるので、コーヒーができたら名前を呼んでくれるのです。
みんながたくさんいる中で「ナオーミ・キャンベル!」と呼ばれました。キャンベルは余計だけど、楽しいスタバです。ちなみにパリのスタバはフルネームきかれるらしいです。ナオミだけではたくさんいすぎてわからなくなるのだそうです。名前を書く時間があるならドリンクを作ればいいのに…と思ってしまうのですが、そうもいかないようです。日本人な発想でしょうか。

ゆっくりな時間の流れに素直に流される今日この頃でした。
今日はバルセロナからバスで一時間の秘境、モンセラットへ行きました。
岩山に囲まれたカテドラルの中には黒いマリア像があります。ディズニーランドなみに並んで、マリア様に触れる事ができます。それによって力を分けてもらえるんですって。もちろん触れてきました。カテドラルの中ですんなり一曲できたので、すぐにメモしました。

ダビンチコードで有名になってしまった黒いマリア像は南フランスとスペインのカタロニアの海沿いに私の知る限り三か所あります。私が今回見たのは、モンセラットの洞窟で発見されたというものです。

カテドラルは山の中腹にあり、山の上にも登ってきました。ガウディはこの山の上でインスパイアされ、カザミラを作ったんですって。ガウディが何を見たのかが知りたかったのです。
巨大な岩の山を見ながらネクタリンをかじりました。皆様にもおすそ分けです!
そろそろ夢の登場人物が外国人になってきました。それだけここにも馴染んできたのでしょうか。

スペインの人は愛想があるとはいえないけど、とっても親切です。普段ニコニコしている人はあまりいませんが、道などを尋ねると私の周りにいた人まで、みんな私が正しい道に行くまで見届けて、待っててくれたり連れて行ってくれたりします。

フランス人は迷った人を見ると自ら「どうしたの?」って来てくれるけど、スペイン人は助けを求めればとても親切に接してくれます。バルセロナが大好きになりました。

電車に乗っていた時に視線を感じ、ふと見るとベビーカーに乗った男の子でした。微笑むと彼は言いました。
「僕、恋しちゃった。お名前は?」
と言うので「ナオミ」だと答えると、「ナオミ!」と手足をバタバタさせて喜びました。何歳?って聞くと「3歳」と答えましたが、お母さんに「?!違うでしょ!二歳でしょ!」と正されてしまいました。お父さんも笑っていましたが、ちょっとでもお兄ちゃんに見せたかったのだそうです。かわいいですね。

写真はバルセロナ名物、スペイン広場の噴水ショー。名前だけ聞くと、ふーん。で終わりそうだけど。とにかく日本人の想像をはるかに越え、ものすごい噴射なので、バルセロナに行かれる方はぜひどうぞ。

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今日はバルセロナのグエル公園に行きました。ガウディとグエル氏が作ったニュータウンをバルセロナが買い取って公園にしたものです。ただし一軒だけ人が住んでいる家を発見!物件、売れてたんですね。年中観光客に写真を撮られながらのガウディ生活ですが、どんな住み心地か聞いてみたいです。

入ってすぐのところにドラゴンちゃんがいます。写真です。

こちらに来てガウディの手掛けた建築物はたくさん見ましたが、彼が何を言いたかったのか…とよく考えます。まるでお菓子の家だったり、人がたくさん座れる椅子で囲まれた広場だったり、なんとその下はまたもや人が集える場所だったり。たくさんの植物と建物と人間の流れがあって初めて彼の作品は出来上がるのです?BR> まるで「私は設計はしたけど、最後仕上げるのはあなたたちですよ」ってやさしく強く包みこんでくれている気がします。ガウディは天才ですね。

世界遺産のサンパウ病院にも行きました。まるでおとぎの国に迷い込んでしまったようですが、急患が到着して白衣を着た医者がすっ飛んできました。やっぱりここは病院なのです。

グエル公園のドラゴンちゃんは、今日もたくさんの人達を見守り続けるのでした。